元KAT-TUN田口淳之介容疑者(33)と女優小嶺麗奈容疑者(38)が22日、大麻取締法違反(所持)容疑で、厚労省関東信越厚生局麻薬取締部に現行犯逮捕された。2人が同居する都内の自宅から、乾燥大麻数グラムと、大麻吸煙用とみられる器具が押収された。2人は07年ごろから交際し、現在は内縁関係にあった。枠にとらわれたくないとKAT-TUNから脱退しジャニーズ事務所も退所した田口容疑者だが、マイペースな生き方を貫いた結果、薬物での逮捕に至ってしまった。

田口容疑者と小嶺容疑者は22日午後6時30分過ぎ、別々の車で勾留先の警視庁湾岸警察署へ向かった。白いTシャツにダーク系のジャケット姿の田口容疑者はメガネをかけ、口を真一文字に。小嶺容疑者は少し横を向いて目を見開いて口は閉じ、髪は後ろに結んでいた。2人とも、堂々と前を見据えていた。

麻薬取締部などによると、5月22日午後1時47分、東京・世田谷の自宅マンションで共謀し、乾燥大麻を数グラムと吸煙器具を所持した疑い。同部などはこの日午前、2人が同居する自宅や車を捜索。大麻や、大麻の葉を細かくするグラインダー、巻き紙、携帯電話などを押収。大麻を簡易鑑定し、現行犯逮捕に至った。大麻は自宅内に、隠す様子もなく公然と置かれており「薬物が2人の共有物と認められる状況だった」という。認否は捜査中として明らかにしていない。

同部によると、2人は捜査に素直に応じており、体調の異変や意味不明な供述などはないという。田口容疑者は自らの肩書について芸能事務所「Immortal」経営者、小嶺容疑者は同社の会社員とそれぞれ説明している。戸籍上の婚姻関係はないが「内縁関係と考えています」。逮捕時自宅に他に人はおらず、同居人などもいなかった。

同部は吸煙器具や大麻の状況から、常習的に大麻を使用していた可能性もあるとみて、入手先などを追及する方針。24日に2人を送検する。

田口容疑者は16年にKAT-TUNを脱退、ジャニーズ事務所を退所した。小嶺容疑者は女優として95年に映画「水の中の八月」でデビュー。TBS系ドラマ「3年B組金八先生」などにも出演していたが、近年は芸能活動はしていなかった。2人は07年ごろから交際。小嶺容疑者は半グレ集団と撮ったとされる写真が過去に流出するなど、関係者によると交友関係の中に筋のよくない人物がいるとの情報もあり、2人の大麻使用の一因となった可能性もある。

また、KAT-TUNの元メンバーでは、田中聖が17年5月に、大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕され、その後釈放され、不起訴処分になっている。