ミュージシャン鈴木慶一(67)が12日、都内で、映画「カーマイン・ストリート・ギター」公開記念イベントに出席した。

同作は米・ニューヨークに実在するギターショップのドキュメンタリー作品。同店の職人は廃材からギターを作る。その音に魅入られたギタリストは数多く、かつてはボブ・ディラン、ルー・リードらも訪れている。

ロックバンド「ムーンライダーズ」でボーカル&ギター担当の鈴木は、映画にも出てくるニューヨーク「チェルシー・ホテル」の廃材で作られたギターを実際に手にし、「ネックが太くて、重い!」と感想を述べた。「腰が痛くなるくらいに重い」と会場を笑わせた。

エレキギターを生で奏で、「音、聞こえるかな? 木がなっているのが分かるでしょう」とご満悦。「塗装を薄くすることで木がなり出すんだけど、チェルシーホテルの建物の音がなっている」と話した。

「映画を見ていなくても、このギターを渡されたら木がなっているのがわかる。こういうギター屋さんと仲良くなることがミュージシャンにとっては重要なこと」と笑顔で語った。