【台北6日=横山慧】Hey!Say!JUMPが台北アリーナで、7年ぶりとなる台湾公演を開催した。中国語を織り交ぜたトークやパフォーマンスで、2日間で2万2000人を魅了。7月に亡くなったジャニー喜多川氏(享年87)の思いを受け継ぎ、本格的な世界進出を誓った。

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7年ぶりの台湾公演で、薮宏太(29)は「ハオジウブージェン(お久しぶりです)」と中国語で切り出し、「タイワンダダージャジュデンラ!(台湾の皆さんお待たせしました)」とあいさつした。高木雄也(29)が「ウォイーヂーシャンジャダージャ(ずっと君たちのことを考えていました)」と話すと、大歓声を浴びた。

ジャニー氏の死去後、ジャニーズタレントとして初の海外公演。薮は「ジャニーさんは生前から『海外に向けて通用するアーティストになりなさい』って口を酸っぱくしておっしゃっていました」と明かす。7年前のアジアツアーではジャニー氏も同行し、香港ではジャッキー・チェン(65)を「友達だから」とメンバーに紹介したという。「今回もジャニーさんは台湾の空から見てくれていると思います。いろんな海外のパイプを残してくれたので、財産を大事にしていきたいです」と感謝した。

ライブに向けて、2、3カ月前から中国語で楽曲を歌う構想があり、約1カ月間勉強したという。本編ラストの「White Love」の後半を中国語で歌い、現地のファンを熱狂させた。8人で手をつないで輪になってのフライングにも挑戦。和服衣装で中島裕翔(26)が和太鼓、八乙女光(28)が三味線、知念侑李(25)が忍者ばりのアクロバットを披露。日本やジャニーズのエンターテインメントを存分に見せつけた。

ジャニーズでは、Jr.内ユニットSnow Manがアジアツアーを控えるなど、今後もジャニー氏の夢だった海外展開が進んでいきそうだ。山田涼介(26)は「日本にとどまらず、徐々に世界進出も視野に入れながら行動していきたい。世界中でファンの方々が待ってくださっている」と意気込んだ。薮は現地ファンに向けて「また絶対すぐ台湾に戻って来ることを約束します。7年も待たせないからね!」と誓った。

○…今回のライブでは、メンバーからの発案で、KinKi Kids堂本光一(40)が演出面のサポートを初めて担当した。伊野尾慧(29)は「和服衣装の素材とか、アドバイスをいただきました」、有岡大貴(28)も「ダンスコーナーでは『ヘトヘトになるくらい踊って歌ってほしい!』と言われました」と明かした。フライングの技術について堂本から直接指導されたメンバーもいるという。

○…7年前の台湾公演は3公演計7500人動員だったが、今回は約3倍に増えた。台北市内で期間限定のポップアップストアもオープン。台湾限定で楽曲の配信も行い、ゲームアプリ「LINEポコポコ」のテレビCMにも出演している。台湾中西部の彰化から訪れたというファンのジャン・イーフェイさん(30)は「Jr.時代からかわいくて好きで、7年前のライブも見ました。また台湾に来てくれてうれしい」と喜んだ。