メガネ美人のフリーキャスター唐橋ユミ(45)が、DJを務めるNHKラジオ第一「イチ押し 歌のパラダイス」(水曜午後8時5分)のエンディング曲「失(な)くさないで、忘れないで」で、今月1日に歌手デビューした。

昨年4月から同番組でコンビを組む作詞家売野雅勇氏(69)の「混沌(こんとん)とした世の中に、ほのかな明かりをともしたいね」という要望に応えて実現した。

作詞は中森明菜「少女A」、郷ひろみ「2億4千万の瞳」の売野氏、作曲は杏里「悲しみがとまらない」、上田正樹「悲しい色やね」の林哲司氏(70)、編曲は沢田研二「勝手にしやがれ」、少年隊「仮面舞踏会」の船山基紀氏(69)。日本のポップス界のレジェンド勢ぞろいに、唐橋は「林さんも船山さんも、番組ゲストに来ていただくまであまり知りませんでした。でも、みんな知っている曲ばかりでビックリ。プレッシャーはありました」と振り返る。

「失くさないで-」は「♪最後まで好きだと言えなかった」から始まる「優しさ、真心、無垢(むく)な心」がテーマの純愛ソング。売野、林コンビが手掛けた、86年の菊池桃子のヒット曲「Say Yes!」のような世界観を、唐橋は気負わずに歌っている。

歌への挑戦に唐橋は「憧れはありましたが、歌唱力がいまいちだと気付いていましたから、CDどころかカラオケも断っていました」。レコーディング前日には、MISIAの音楽プロデューサー与田春生氏の特訓を受けた。自身の歌声を「本当は、もっと高い声が出せればよかったんですが。でも正直、初々しいなと思いました(笑い)。レコーディング前より、100倍くらいこの歌が好きになりました」。

「NHKだし、大みそかは紅白ですね」の声に、「そうですね」と笑った。【小谷野俊哉】

◆唐橋ユミ(からはし・ゆみ)1974年(昭49)10月22日、福島県喜多方市生まれ。実践女大卒。99~04年テレビユー福島で契約アナウンサー。04年からTBS「サンデーモーニング」サブキャスター。他にテレビ東京「新shock感」、BSフジ「感動!大相撲がっぷり総見」など。実家は清酒「会津ほまれ」のほまれ酒造。きたかた応援大使。趣味は相撲観戦、料理。資格は着付け講師、利き酒師。155センチ。血液型O。