1日に引退を発表した渡辺麻友(26)は、AKB48グループだけではなく、乃木坂46や欅坂46はじめ他グループのアイドルからも憧れられる存在だった。この日、ニッカンスポーツ・コムでコラム「NEWSがとまらんぜ」を連載している乃木坂46寺田蘭世(21)が取材に応じ、渡辺の魅力や感謝などを語った。引退後も、「まゆゆ」のDNAはアイドル界全体に引き継がれていく。

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麻友さんが引退されると知り、今は安易に言葉にはできないような、不思議で、複雑な気持ちでいます。

小学生の時からファンでした。友達と助け合って電車を乗り継ぎ、西武ドームまで握手会に行きました。よみうりランドのソロイベントにも足を運びました。ユニット「渡り廊下走り隊」さんのイベントにも行ったのを覚えています。

麻友さんの魅力は、容姿ももちろんなんですけど、一番は人間性にひかれました。かわいらしい見た目なのに、中身にすごく、しんとか深みがあって。バラエティーを見ていても、「偽りのない人」なんだろうなと思ったんです。

中2の頃、将来のことが漠然としていた時、一番好きだった麻友さんがアイドルだったから、アイドルというお仕事に興味を持って、乃木坂46の2期生オーディションを受けました。

乃木坂46に入った後は、歌番組でご一緒した時に連絡先も交換させていただき、「今の私があるのは麻友さんのおかげです」と伝えることができて、「そういう風に言ってくれる子がいるから私も頑張れるよ」と言ってくださったのはうれしかったです。本当に感謝です。

麻友さんの偽りのない姿勢は、見ていてすがすがしくて、気持ちよかったです。麻友さんも先輩がいる3期生で、後輩に対してもビシバシ言葉で指導する感じじゃなかったかもしれないですけど、今でも麻友さんのことを話す後輩の方がたくさんいるのは、行動で示すタイプだったからだろうなと思っています。だから私も、後輩に対して行動やしぐさで優しく示していけるアイドルでありたいなと思います。