お笑い芸人ケンドーコバヤシ(49)が主演を務めるCSチャンネル「映画・チャンネルNECO」のドラマ「桃色探訪~伝説の風俗~」の第5弾「黄金町編」が28日(深夜0時10分)から放送される。ドラマにゲスト出演するチャンス大城(47)を取材する機会があった。

同作はケンコバ演じる、しがないサラリーマン・梶山恒夫が小遣いをやりくりして月に1度の風俗通いを何よりの生きがいにして、極上のサービスを追い求めるストーリー。今回の舞台は横浜・黄金町で、テーマは「メンズエステ」。チャンス大城はメンズエステには行ったことがないといい、シチュエーションを重視した業態「イメクラ」が好みだと明かしてくれた。

チャンス大城は、「地下芸人」として取り上げられることが多く、近年はTBS系バラエティー「水曜日のダウンタウン」(水曜午後10時)などに出演し、知名度を徐々に上げている。

フジテレビ系「人志松本のすべらない話」への出演経験もあるチャンス大城に、風俗についての印象的なエピソードを問うと、勢いよく風俗漫談を始めた。

「僕、風俗大好きで、五反田の『オリンピック風俗』といって、競技を31競技の中から2種目選べる風俗があるんすよ。そこで『ボブスレーコース』っていうのがあって、シャワー浴びて裸で寝ていてくれって。ヘルメットかぶった全裸の5人組が、ぼくに乗ってくるんですよ。一番前の人がぼくの大切なところに。その後ろに2人目が乗る。ぼくがボブスレーなんですね~」。

ツッコミどころは満載だが、思わず引き込まれる話の入り口だった。ここから思わぬ方向に展開した。

「すぐイカされましてね。当時ネットがなかったので、『今度単独ライブが新宿であるので来てください』って5人組に(直接)告知しました。半年後にあるテレビ局でオーディションがあって、1位通過して、レギュラー番組とれるかもって。ただ僕、メンタル弱くて本番ダメで、プロデューサーの方も『せっかくのチャンスやったのにね』ってがっかりして。落ち込んで帰っていて、ADの子が入り口まで送ってくれるんですよ。そうしたら『頑張ってくださいね。いいモン持っているんですから』っていうんですよ。『なんでぼくがいいモン持っているって知っているんですか?』って聞いたら、『五反田のオリンピック風俗、ボブスレー、私2番目に座っていました。私ADやけど、いつか上行くんで、大城さんも上行って、そのときはてっぺんで番組やりましょう』っていわれました」

その後、プロデューサーなどを通じて調べるも、そのADがこの業界にいるのかはわからなかったという。エロ話から、いい話への急ハンドル。予想外の展開に周囲が盛り上がっていると、急にわれに返ったチャンス大城は「(ドラマの)主役でもないのにすみません。主役のトーンでした」と頭をかいて、周囲はまた笑いに。“地下芸人”の腕っ節の強さを垣間見た。【佐藤成】