フジテレビ系連続ドラマ「スタンドUPスタート」(水曜午後10時)の最終回第11話が29日に放送される。主演を務めた竜星涼(29)、小泉孝太郎(44)、吉野北人(26)がこのほど、クランクアップを迎えた。

主人公・三星大陽を演じた竜星は、本作でもおなじみのセット、サンシャインファンドでのシーンを最後に撮り終えると、スタッフから「三星大陽役、竜星涼さんオールアップです!」というかけ声とともに現場からは大きな拍手が沸いた。スタッフが花束と一緒に原作者である福田秀先生からのプレゼント“大陽の書き下ろしイラスト”を渡されると、竜星はイラストを見ながら「うれしい! 僕と似てますか?(笑い)」とジョーク交じりにツッコミを入れると、周囲は笑いに包まれた。

約4カ月にわたる撮影を終えた竜星は寂しそうに「終わっちゃいましたね。本当に皆さん、お疲れさまでした」とコメント。そして、「僕は高校生の時に俳優デビューして、その時のドラマがフジテレビ(2010年放送『素直になれなくて』)でした。そこから12年ぶりに、こうしてフジテレビのドラマで主演として戻って来られて、すごく感慨深い気持ちでいっぱいです」とフジテレビ連続ドラマ初主演を務めた心境を明かした。

また、竜星は今までの撮影を振り返り、「いろいろとハードな撮影もあり大変でしたが、最後まで撮影できたのは、この作品に集まってくださった俳優さんやスタッフの皆さんのおかげです。僕は皆さんがいたから、“座長”として走り切れたな、と思っています。すごく感謝しております。そして、撮影が進むにつれ、大陽の言葉に僕自身、心を動かされました。より人と人のつながりの大切さを感じることができました。また、皆さんとご一緒できることを楽しみにしております。本当にありがとうございました」と感謝の言葉とともに愛にあふれたメッセージで現場を締めくくった。

続いて、小泉と吉野も同日に撮影を終え、クランクアップした。大手企業「三ツ星重工」の社長で大陽の兄・三星大海(みほし・たいが)を演じた小泉は「(主演の)竜星くんがすごく魅力的な大陽を演じられていて…僕はそんな竜星くんの兄を演じられて楽しかったです」と竜星との初共演について語った。

また、「この作品は、とても前向きな気持ちにさせてくれるドラマでした。どの世代の方が見ても前向きになれる作品だと思います。僕の中でもすごく記憶に残る作品となりました。本当にありがとうございました」と作品に対する思いとスタッフへの感謝の気持ちを伝えた。

そして、大陽からの出資を受け、若くして起業で成功を収めたゲーム会社の社長・小野田虎魂(おのだ・どらごん)を演じた吉野北人は「本当にお疲れさまでした。自分はこの虎という役を演じて、最初は不安だったんですが、共演者・スタッフの皆さんに助けられながら、ここまでやりきることができました。もっとお芝居ができるように成長して、頑張りますので、また皆さんとご一緒できたらうれしいです。今後ともよろしくお願いします。本当にありがとうございました!」と感謝の言葉を述べた。

同局系連ドラ初主演の竜星は、投資会社「サンシャインファンド」の社長・三星大陽を演じる。自称“人間投資家”として、仕事での失敗や挫折をしてしまった人、将来の夢を諦めてしまった人、過去の栄光にすがる中年や前科者、就業経験のない主婦など、さまざまな事情を抱えた“訳アリ人材”へ投資する主人公を描くビジネスストーリー。

原作は「ドロ刑」の福田秀が描く「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で現在も連載中の同名大人気コミック。竜星をはじめ小泉孝太郎、THE RAMPAGE吉野北人、小手伸也、乃木坂46山下美月、水沢林太郎、雨宮天、塚地武雅、安達祐実、戸次重幸、鈴木浩介、高橋克実、反町隆史らが出演する。