女優田中道子(33)が勢いに乗っている。昨年末、“難関”1級建築士試験に合格し注目を集めると、TBS系バラエティー「プレバト!!」(木曜午後7時)ではアートの才能を発揮。春からはNHK総合「解体キングダム」(水曜午後7時57分)にレギュラーとして出演する。現在は1級建築士免許の取得に向け、実務経験を積みながら日々奮闘している。充実する田中に話を聞いた。
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試験合格が世に知れ渡ると、想像以上の反響が返ってきたという。「テレビ局の警備員さんが『田中さん、ニュース見ましたよ』って声をかけてくださったり。あ、すごいことだったんだなって改めて実感する毎日です」
免許申請には2年間の実務経験が必要で、現在は週1、2回のペースで都内の建築事務所に通う。1級建築士に師事しながら補助業務をこなし、奮闘する自分を「新入社員」と表現。「実務は勉強していた範囲をはるかに超えてるんだなって、改めて知りました。新入社員の皆さんが心折れるゴールデンウイーク明けぐらいに、私も折れかけてました(笑い)。今も、もがいてます」
1級建築士になれたあかつきには「大規模建築に関わりたい。リゾートホテルを設計してみたい」と夢を語る。プロの仕事ぶりは刺激になり「めちゃくちゃカッコいい」とキラリと目が光る。「机の上の勉強だけじゃ出ないよね、という発想で法律をクリアする。やっぱり経験がものを言う世界なんだなと感じました。芸能は新人でもバズる時はバズる。建築士は人の命を扱う仕事なので、絶対新人には任せられない仕事」と力を込める。
本業の芸能活動も好調で、仕事は年々右肩上がりに増えている。女優業のかたわら、4月から解体工事の現場に潜入するNHK「解体キングダム」がスタート。大人になって本格的に始めた絵画も実を結び、TBS系「プレバト!!」では水彩画ジャンルで最高段位となる「名人10段」への初昇格者となった。「解体-」では2日間かけてガス溶断の資格を取得し、「プレバト!!」では50時間を費やして水彩画を完成させたことも。カメラに映らない苦労を「気付いてくださいましたか」と笑い飛ばしつつ、「私は調べれば調べるほど興味も出るし、やる気も出るんです」と話す。
性格は「元々あがり症で、未知の分野に飛び込むのが苦手」。それだけに番組の台本は収録日までに何度も読み込み、下調べも欠かさない。この熱心さが結実し、得意分野で仕事を増やしてきたが「逆に言うと、私は絵と建築しかないと思ったんです。お料理上手の芸人さんが料理番組をやったり本を出したりするように、私が無心で楽しめる分野がそこなんです。ここだ!と思って勉強して、その結果、仕事につながったのはすごくうれしい」と笑顔を見せる。
小さな自信を積み上げながら「期待に応えたいし、もっともっと突き抜けたい」と前を向く。努力を重ね、充実の時を迎えている。
◆田中道子(たなか・みちこ)1989年(平元)8月24日、静岡県生まれ。静岡文化芸術大卒業。09年ミス浜松グランプリ、11年ミス・ユニバース・ジャパン3位、13年ミス・ワールド日本代表。16年テレビ朝日系「ドクターX~外科医・大門未知子~」で女優デビュー。22年日本テレビ系「霊媒探偵 城塚翡翠」、23年同局「Dr.チョコレート」などに出演。身長172センチ、血液型0。



