歌舞伎俳優中村隼人(32)が11日、大阪市立美術館で開催中の特別展「妙心寺 禅の継承」(4月5日まで)の特別取材会に出席した。
同展の音声ガイドナビゲーターを務める隼人は「ナレーション・声の仕事の難しさと専門性を改めて認識しました」。
収録はやり直しのきかない“一発録り”。僧侶の名前や作品特有の用語など、独特なイントネーションに頭を悩ませ、スタッフと何度も話し合いを重ねて完成させたといい、「事前に知識を持ってから鑑賞すると、感じ方が全く変わる」とナビゲーターとしての手応えを語った。
22年には妙心寺の子院・退蔵院で座禅を組んだ経験もあり、「禅と歌舞伎は対極に見えるが、実は繋がっている」と持論を展開。「信長や秀吉ら武将が出陣前に心を静めるために嗜んだ能や茶道の文化が、江戸の平和な時代に庶民へ降りてきたものが歌舞伎。ルーツをたどれば、禅的な『心を静める』精神と共通点があるんです」と深い洞察で報道陣をうならせていた。



