女優黒島結菜(29)の主演映画「未来」(瀬々敬久監督、5月8日公開)のトークイベントが23日、東京・六本木蔦屋書店で行われた。
黒島が演じる教師の教え子のもとに「20年後のわたし」から手紙が届いたことから物語が大きく展開していく。子どもの貧困がテーマで、北川景子(39)と原作者の湊かなえさん(53)、瀬々監督(65)も参加した。
湊さんは作品が“難産”だったことを明かした。「筆が止まり、カンヅメをしましょうとなった。ホテルだとベッドがあるから和室でお布団も敷かなくていい。4日分のタオルセットだけもらった。狭い和室でゼリーで栄養を取りながら書きました」と振り返った。
自身を支えてくれた言葉は何かの質問が飛んだ。
黒島は「母の言葉です。10代で東京に出てきて、うまくいかずにつらい時があった。家までの帰り道で母に電話をしたら『いつでも帰ってこられるんだから』と。自分には帰って良い場所があるんだと思えたのが大きかった。その言葉がきっかけで頑張ろうと思えた」と明かした。
北川も「私も同じような状況です。この仕事をするかしないかを悩んだ。親が『ダメだったら帰ってくればいい』と言ってくれた。17歳だった。なりたいことや、若くして夢を見つけたならば、それに対して自信を持てばいいと両親に言われた言葉が支えです」と続いた。
映画のタイトルにもなっている「未来」という言葉についての質問もあった。北川は95年の阪神・淡路大震災を小2の時に経験している。「幼い頃から『先の未来』を想像できなかった。未来は不確かで、ある日突然に奪われるものだという考えが小さいころからあった。それがよくないというか、もっと期待感を持たないといけないと思っている。この映画が、光の当たらない場所や確かな希望を持てない人の救いになればいいと思う」。
黒島は「『未来』はよく分からないというか想像してもしきれない。でも良く分からないからこそ、良い未来、明るい未来を作るためにできることをやりたい。この映画が1人でも多くの人の希望になればいい」と話した。



