【東京11R・オークス】

◎(6)ゴールデンハインド

○(5)リバティアイランド

▲(7)ヒップホップソウル

☆(9)コナコースト


一昨年も書いた記憶がありますが、オークスは逃げ切りが難しいレースです。グレード制導入後38年間で逃げ馬は2勝(イソノルーブル、ダイワエルシエーロ)2着2回(クリロータリー、ピュアブリーゼ)3着0回。これは翌週のダービーでの3勝(アイネスフウジン、ミホノブルボン、サニーブライアン)2着4回(スズマッハ、アドマイヤメイン、アサクサキングス、エポカドーロ)3着1回(アポロソニック)に比べても少ない数です。

また2番手からの競馬でもオークスは0勝2着1回(ウインマリリン)3着3回(オリーブクラウン、アサヒライジング、アグネスワルツ)なのに対し、ダービーは1勝(ロジャーバローズ)2着3回(サニースワロー、ジュニュイン、リーチザクラウン)3着2回(トーセンホマレボシ、アスクビクターモア)なので、ダービーに比べオークスは先行馬向きのレースではないことは確かだとは思います。

近年は距離によるすみ分けが進み、ダービーは明らかに距離が長い馬が出走することは少なくなりました。それに対して牝馬路線は1冠目桜花賞の1600メートルからいきなり2400メートルになることで、出走権を有する馬がどうしてもマイル寄りの馬が多くなります。過去20年のオークスの前半1000メートルのラップタイムは58秒台が1回、59秒台が8回、1分0秒台が4回、1分1秒台が5回、1分2秒より遅いのは2回しかありません。

その2回ではダイワエルシエーロが逃げ切り、エイシンテンダーも4着に粘っています。前半1分を切るペースで逃げた馬は17、18、17、12、18、16、14、16、14着と9頭全てが2桁着順に沈んでいます。2011年に逃げて2着したピュアブリーゼは柴田善騎手が1分0秒7という絶妙なペースを刻んだ上に、血統的にも父モンズン母の父パントレセレブルと2400メートルに適性があったことが8番人気での好走につながったのだと考えています。

今週の東京競馬場は土曜日がやや重、日曜日は良馬場に回復するとすれば、どうしても枠順は内の方が有利なのは仕方がないと思われます。断然人気○リバティアイランドは先行馬、イン優勢の馬場傾向に逆らい大外一気を決めた桜花賞の勝ちっぷりには度肝を抜かれました。新潟の新馬戦で上がり3ハロン31・4秒の末脚を使ったことからもただ者ではないことは分かっていましたが、それにしてもすごい脚でした。ただ桜花賞で同じような勝ち方をしたブエナビスタもオークスでは鼻差勝ち、ハープスターは首差届かず2着。アーモンドアイは2馬身差完勝でしたが東京競馬場だけでG1・6勝もした鬼的存在なので、唯一の敗戦が東京という○リバティアイランドが2着に負けることが絶対にないとは言い切れないと思います。

決め手で○リバティアイランドを上回るのはまず不可能でしょうから負かすとすれば逃げ先行型の粘り込み。ここは◎ゴールデンハインドしかいないとみました。

フローラSの逃げ切り勝ちはヤマヒサローレル以来30年ぶり。開幕週の先行馬向きのイメージからすれば意外でしたが、それだけの価値があったことを証明するチャンスでしょう。最近20年で逃げた馬を書き出してみると最も人気になっていたのはクロフネサプライズの4番人気12着。一様に血統的な裏付けがなさそうな馬ばかりでした。

◎ゴールデンハインドの父ゴールドシップは今年のリーディングサイヤーランキングで芝の平均勝ち距離が2133メートルと、芝で10勝以上している馬の中では最も長く、(オルフェーヴルは2311メートルですが芝では9勝しかしていません)こういう長距離適性がある馬が逃げるのはピュアブリーゼ以来です。

▲ヒップホップソウルの祖母ダンスインザムードは桜花賞を勝った後の断然人気(1・4倍)のオークスで初めての左回りを気にしてもたれ4着失速と適性のなさを見せましたが、孫も母ダンスファンタジアが唯一勝っているフェアリーSで1番人気11着惨敗を喫するなど血統通りに行かない傾向にあるので、オークスでは逆に狙い目と考えて3番手評価にします。

☆コナコーストは全【1・3・0・0】と崩れたことがない馬ですが、一戦ごとに馬体減なのが気がかりではあります。血統的にもバレークイーン系で筋が通っていますので、2400メートルも大丈夫だと思いますが馬券的妙味は薄い馬です。

桜花賞で本命視したぺリファーニアは喉に不安が有る上に、1600メートルで最後伸び切れなかったのは不満でここでは距離が長いと判断して無印としました。


馬連(5)(6)

馬単(6)(5)

3連複(5)(6)-(7)(9)

3連単(6)→(5)→(7)(9)、(5)→(6)→(7)(9)

計8点×2000円=1万6000円



【新潟11R・韋駄天S】

◎(15)チェアリングソング

○(16)スティクス

▲(12)シンシティ


当たり前のことをあえて書きますが、外枠の先行馬か外に回って差して来そうな馬を狙いたいレースで、最終週の馬場だけにより一層徹したいです。◎チェアリングソングは初めての千直ですが、15番枠ならロスなく決め手を発揮出来るとみます。

○スティクスは千直に2回出走して10着、5着ですが、昨年のアイビスSD5着は最内を突いてのもの。大外枠ならハンデ53キロを生かせるはずです。

▲シンシティは昨年のアイビスSD2着馬。当時は17番枠で今回は12番枠ですが昨年の韋駄天Sも5番枠から3着していますので55キロのハンデでも適性上位でしょう。


馬連(15)-(16)(12)

3連複(12)(15)(16)

3連単(15)(16)(12)、(15)(12)(16)

計5点×800円=4000円

2レーストータル2万円

(先週までマイナス22万6000円。回収率42・9%)