再開まで待ち切れない。新型コロナウイルスの影響で今シーズンのJリーグは2月23日の試合を最後に中断していたが、J1は7月4日、J2は6月27日から再開することが決まった。スポーツのデータを重視する日刊スポーツでは、これまでの好記録や今季達成されそうな記録など知っておいて損はないJリーグの注目すべき数字を取り上げ、数々の見どころを随時紹介します。

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G大阪FW宇佐美貴史(28)の矢のようなミドルシュートがそろそろ見たい。18年W杯日本代表FWのペナルティーエリア(PA)外からのシュートは現役屈指の威力を誇る。

J1で自身初の年間2桁ゴールを挙げた14年以降、通算41ゴールを挙げているが、そのうち直接FKを除く流れの中からのPA外ゴールはJ1最多の14点。それもドイツでのプレーを挟んでの数字で、シーズン19得点を記録した15年にはPA外からのミドルだけで7ゴールをマークした。

ただ、昨季はその得意のミドルがなかなか決まらなかった。昨夏にドイツからG大阪に復帰し、PA外から19本のシュートを放つも全て不発。最終的に14試合の出場で7ゴールと結果を残したが、これまで見せていたようなPA外からの芸術的なミドルシュートは1本もなかった。

得意のミドルが決まるようになれば、DFも警戒して前に出る。その背後にはスペースが生まれる。味方にラストパスを送るなど攻撃の選択肢が広がり、昨季1回にとどまったアシスト数も増えそう。今季の目標である「15ゴール、10アシスト」も狙えるはずだ。【構成=石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)