Jリーグ参入25年目。地元出身、下部組織育ちの台頭が目覚ましい。J1アルビレックス新潟はDF長谷川巧(24)が本職から1列前の右サイドハーフとして新境地を開き、18日のアウェー福岡戦で前半19分に“先制ゴール”を挙げた。チームはその1点で競り勝った。試合中にオウンゴールと記録訂正されたが、それでも松橋監督は「長谷川のゴールです。私はそう思います」。長谷川はその後も持ち味の推進力を発揮。J1初ゴールもそう遠くはなさそうだ。

【イラスト】今季J1の地元出身者の先発比率
【イラスト】今季J1の地元出身者の先発比率

今季は左サイドバックが主戦場だったDF渡辺泰基(24)も新潟の主力センターバックに定着。新潟出身で下部組織育ちの2人がそろってJ1で先発したのは3度目で、初めてチームが勝利した。開幕2戦目までは地元出身者の先発出場はなかったが、2人が出場機会を増やしたことで、地元出身選手の先発比率は8・3%にアップした。

J1で初めて同時に先発したのは5月3日のアウェー横浜FC戦(0-1)。それぞれが主戦場にしていたサイドバックでの出場だった。それが今では長谷川が右サイドハーフ、渡辺が左センターバック。これまで期限付き移籍を繰り返してきた2人がそろってプレーの幅を広げ、スタメンの座を勝ち取った。

18日福岡戦に勝利し、サポータと喜ぶ新潟イレブン(撮影・岩下翔太)
18日福岡戦に勝利し、サポータと喜ぶ新潟イレブン(撮影・岩下翔太)

昨夏に新潟の至宝、MF本間至恩がベルギーに旅立ったが、チームは可能な限り「自給自足」。その比率が20%を超える同じ地方クラブの札幌や広島にはまだまだ及ばないが、松橋監督の下、アカデミー育ちの逸材がその才能を一気に開花。それも2人も同時にだ。

【石川秀和】

18日の福岡戦後半、選手に指示を出す新潟・松橋監督(撮影・岩下翔太)
18日の福岡戦後半、選手に指示を出す新潟・松橋監督(撮影・岩下翔太)