懐かしいリズムが敵地の等々力に響き渡った。「レッツ・ゴー、小見ヨータ♪ ララララーララ、小見ヨータ♪」。アルビレックス新潟でJ1歴代最多62ゴールを挙げたFWエジミウソンのチャント(応援歌)を引き継いだMF小見洋太(22)が、そのスピードでクラブ初の決勝進出をたぐり寄せた。
ルヴァン杯準決勝の第1戦を4-1で勝って迎えた川崎Fとの第2戦。前半31分にMF長谷川元希(25)のスルーパスに勢いよく抜け出した22歳のアタッカーが、冷静にGKの脇の下を右足で抜いて先制した。
今大会2点目、通算3点目。クラブ史上最高の点取り屋であるエジミウソンの通算13点には及ばないが、サポーターの小見への思いは強く、その期待に見事に応えた形だ。
そして、小見の先制点をアシストした長谷川元。これまではサイドでプレーすることが多く、本領を発揮できずにいたようだが、ルヴァン杯の準決勝では2試合ともにトップ下で先発し、ラストパサーとしての能力がJ1屈指であることをあらためて証明した。まさに一撃必殺。タイミング、スピードともに完璧だった。
今季はリーグ戦でチーム最多42本のスルーパスを出し、成功率は69%。これは川崎FのMF家長昭博の70%に次ぐ高数値だが、今季はここまで1アシストにとどまっていた。だが、ルヴァン杯の戦いを通して小見らとの連係が格段に向上し、そのパスがゴールに直結。才能が開花しつつある。【石川秀和】




