永島昭浩「スーパーゴォ〜ル」

王者横浜の計算狂わせた「強風と先制点」/永島昭浩

<明治安田生命J1:横浜1-2G大阪>◇第1節◇23日◇日産ス

元日本代表FWで日刊スポーツ評論家の永島昭浩氏(55)が、注目の一戦を会場で観戦した。勝負の分岐点は、ガンバ大阪の早い時間の先制点と強風だと指摘した。

横浜対G大阪 試合に敗れ厳しい表情で引き揚げるFW仲川(手前)ら横浜の選手たち(撮影・垰建太)
横浜対G大阪 試合に敗れ厳しい表情で引き揚げるFW仲川(手前)ら横浜の選手たち(撮影・垰建太)

   ◇   ◇   ◇

横浜F・マリノスGKのミスから先制したG大阪だが、この1点が大きな影響を及ぼした。両者はともに最終ラインを高く設定し、攻撃的なスタイルで戦う。だが前半6分にG大阪が先制し、無理にラインを上げる必要がなくなった。本来なら横浜はG大阪の背後のスペースを突きたいところだったが、そのスペースはなくなった。早々と王者の計算が狂った。

強風にも悩まされた。前半のG大阪に追い風だったとはいえ、球の処理は攻守関係なく嫌なものだ。視野が3割ほど狭くなる感覚といえばいいだろうか。だが最終ラインをある程度下げたG大阪にとれば、前を向いて横浜の攻撃を処理できたのが大きい。ボールコントロールに手を焼いた横浜は特に前半、枠内へ決定的なシュートを打てなかった。風の影響があったはずだ。

仮に横浜が先制していれば逆の展開になったはず。勝負のアヤとは、こういうものだ。ただ個人技や組織としての強さは、さすが昨季のJ1王者だった。もし10回対戦すれば、横浜が6~8回は勝つのではないかと思わされた。それでもG大阪が勝ったのは、前述した複数の要素が絡んだからだと思う。

J1最多出場記録を達成した遠藤は、直線的で速さのある横浜の攻撃を、あわてることなく、いなして球を散らす作業を地道にしていた。相手のプレスをかわせるのも実力のうちだ。ただ喜ぶのはユニホームを脱いだ時で十分だし、本人も満足していないだろう。だから成長があると思う。(日刊スポーツ評論家)

横浜対G大阪 前半、先制のゴールを決めたG大阪MF倉田(右)はMF遠藤(左から2人目)とタッチを交わし喜び合う(撮影・垰建太)
横浜対G大阪 前半、先制のゴールを決めたG大阪MF倉田(右)はMF遠藤(左から2人目)とタッチを交わし喜び合う(撮影・垰建太)

 ◆永島昭浩(ながしま・あきひろ) 1964年4月9日、神戸市生まれ。御影工から83年に松下(現G大阪)入り。清水、神戸で活躍。J通算165試合65得点。日本代表Aマッチ4試合出場。

おすすめ情報PR

サッカーニュースランキング