日本代表DF冨安健洋(20=シントトロイデン)に続き、大きく羽ばたけ! 今季J2福岡入りしたルーキーの192センチCBでU-20(20歳以下)日本代表DFの三国ケネディエブス(18)に対して、さらなる成長を期待している。

15年から3年間在籍した福岡を経て、ベルギー1部で活躍する先輩の冨安への意識は必然。今季ここまで、先発で10試合出場の三国自身も「W杯を経験できるよう、世界レベルを意識してトレーニングから取り組みたい。オリンピック(東京五輪)まで時間がないし(日本代表に)呼んでもらえるよう、まずは福岡でいい結果を残したい」と夢を描く。

中学まではFWだったが、青森山田高でCBへスイッチした。高い打点の攻守に、有効なヘディングも武器に、大きく輝いてもらいたい。

U-20W杯出場の経験も今後に生かされるはずだ。1次リーグのイタリア戦で両足を痛めた。日本は、決勝トーナメント1回戦で韓国に敗れ「出られずに負けて悔いが残った」と振り返る。これが発奮材料になっている。

世界レベルを肌で感じ「海外の選手は体が小さくても体幹が強い。当たり負けが多かったので、体づくりはしっかりやりたい」と課題克服に努めるつもりだ。

一方で長身を生かして「空中戦や、対人の部分で手応えを感じた」とも。チームはW杯期間中に監督が交代し、新たな競争も生まれていた。「一からの競争になった。今まで以上に声を出し、謙虚に取り組んでいきたい。ポジショニングで劣っているので、先輩から学びたい」と気持ちも切り替えて進む。【菊川光一】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「サッカー現場発」)

◆菊川光一(きくかわ・こういち)1968年(昭43)4月14日、福岡市博多区生まれ。福岡大大濠高-西南大卒。93年入社。写真部などを経て現在報道部で主にJリーグなど一般スポーツを担当、プロ野球ソフトバンクなどのカメラマンも兼務する。スポーツ歴は野球、陸上・中長距離。