北海道コンサドーレ札幌は本拠地で行われた第1戦を0-2で落とし、決勝トーナメント進出は厳しい状況となった。前半38分に、MF石井が右ひざを痛めて途中交代。同40分にもFW金園が負傷交代と、前半で2人の交代枠を使う苦しい状況に。不穏な空気が流れた前半終了間際、FWリカルドに先制点を決められた。

 後半13分には、ペナルティーエリア(PA)右でフリーにしたMF福満にJ1初得点を許した。四方田監督は「もろかった。返そうという気持ちが空回りして、一瞬の隙を突かれた」。右サイドをドリブルで駆け上がり、FW内村へ絶妙なボールを配球して決定機を演出したMF早坂は「悪い時は、どうしても悪い方へ流れてしまう。あそこで入っていれば(結果は)違った。入らないのが今、自分たちが置かれている現状」と、チームの苦悩を口にした。

 天皇杯、リーグ戦も含めて、6月は公式戦6戦全敗。「(前半終了間際の失点など)同じような形を繰り返している。何かを変えないといけない」と早坂。四方田監督も「失点の時間が悪いので、必ず改善したい」と、反攻の7月へ、早急な課題を挙げた。