アルビレックス新潟のホーム戦勝利が遠い。第6節徳島戦(3月25日)で今季ホーム初勝利を挙げてから3カ月以上たつが、ホーム2勝目を手にできない。この日は水戸ホーリーホックを相手に先制しながらの引き分けだった。

 前半は新潟のペースだった。カウンターからゴール前に運ぶシーンを増やした。迎えた前半19分、MF加藤大(27)がヘディングで裏に出す。そこにFWターレス(23)が走り込んで先制点。ただ、この勢いを持続できない。

 後半3分、水戸のMF黒川淳史(20)にペナルティーエリアでドリブルを仕掛けられ、同点弾を許した。ターレスは「前半は良かったが、後半の攻撃のクオリティーに問題があった」と主導権を握れなかったことを悔やんだ。

 前節の町田戦からシステムを4-1-4-1に変更。奪ってからの攻めの形はできてきたが、押し込まれたときにあっさりと失点する状況は改善されていない。「トレーニングでやっていくしかない」。鈴木政一監督(63)の表情は険しい。リーグ戦の折り返し21試合を終えて14位。J1復帰へ浮上の気配は漂ってこない。