北海道コンサドーレ札幌が「高校NO・1MF」とも評される青森山田の檀崎竜孔(3年)と18日、仮契約を結んだ。竹林京介強化部長と鈴木智樹スカウトが青森市内の同校を訪問。黒田剛監督(48)らとともに加入内定会見に臨んだ檀崎は「自分の特徴でもあるドリブルと得点力でチームに貢献し、クラブの顔になれるように頑張りたい」と決意表明した。

スピードを生かしたキレのあるドリブル、高い得点力が持ち味。青森山田では、1年でスタメン入りした。今季は背番号10、主将としてチームを引っ張り、プレミアリーグEASTでは14得点を挙げ、2位に7点差の独走で得点ランク首位に立つ。

札幌入りを決断したのは「練習参加の際、選手が温かく受け入れてくれて雰囲気が良かった」という経験と、何といっても指揮官の存在が大きかった。「ペトロビッチ監督の下でプレーできるということは、プロとしてスタートする上でプラスしかない」と言葉を強めた。

「竜孔」という名は「竜のごとく力強く飛び回り、孔雀(くじゃく)のごとく大輪を咲かせる」という願いが込められている。その名のごとく、竜飛岬を越えて向かう新天地。新指揮官の下、96年のクラブ創設以来初めてJ1上位にいるチームへの合流を前に「(練習参加時は)タッチ制限やテンポも速くててこずったが、判断スピードを速くしてレベルアップしていきたい」と意気込んだ。【下田雄一】

◆檀崎竜孔(だんざき・りく)2000年(平12)5月31日、宮城県名取市生まれ。小1のとき館腰SSSでサッカーを始める。青森山田中で全国大会2連覇に貢献。高校では攻撃的MFとして1年からレギュラーとなり、高円宮杯U-18チャンピオンシップ優勝、全国高校サッカー選手権優勝に貢献。家族は両親。右利き。174センチ、63キロ。