ヴァンフォーレ甲府が、後半27分のFWジュニオール・バホス(25)の2戦連続、今季10得点目となるゴールで東京ヴェルディに勝ち、連勝を3に延ばした。

一方、東京Vは、日本代表と東京オリンピック(五輪)を目指すU-21(21歳以下)日本代表兼任する森保一監督(50)が視察に訪れた中、アジア大会で活躍した東京VのMF渡辺皓太(19)が、後半17分に2枚目のイエローカードを受け、退場した。

渡辺が、序盤から相手選手に食らい付くような激しいプレスを見せ、森保監督の前で躍動した。中盤3枚の右で先発した渡辺は、前半15分にイエローカードを受けたが同26分、センターサークル自陣寄りで甲府MF佐藤和弘に激しくプレスをかけてボールを奪うと、同じく東京五輪世代のMF藤本寛也(19)に好パスを出し、チャンスを作った。

ところが後半17分、右タッチライン中央付近でこの日2枚目のイエローカードを受けて退場。渡辺は落胆をにじませながら、ピッチを後にした。数的不利となった東京Vは同19分、FWアラン・ピニェイロに代わり、DFとしてもプレーし守備力のあるFW李栄直を投入した。

甲府の上野展裕監督は後半26分、MF曽根田穰に代えてFW金園英学を投入した。その采配が1分後、実を結んだ。バホスが中央から金園にパスし、ワンツーで折り返されたボールをペナルティーエリア手前で受けると、DFをかわして右足でゴール左に決めた。バホスは甲府サポーターで真っ青に染まったスタンドの前に座り込み、両拳を突き上げ歓喜した。

東京Vは後半368分にFW林陵平を投入し、総攻撃を仕掛けた。同ロスタイム1分には、右からの浮き球をDF平智広がシュートも、DFに阻まれた。

甲府はロスタイム5分に、ベテランDF山本英臣が放った強烈なミドル弾が右ポストをたたいたこぼれ球を、MF堀米勇輝がシュートも枠を外し同6分、試合終了のホイッスルが鳴らされた。甲府は9月19日の大宮アルディージャ戦、同22日のファジアーノ岡山戦に続く連勝を3、無敗を4に延ばした。一方、東京Vは8月11日のモンテディオ山形戦以来、続いた無敗が7で止まった。