鹿島アントラーズは9日、15日に初戦を迎えるクラブワールドカップ(W杯)(UAE)に向けて練習を再開した。5日の天皇杯準決勝で浦和に敗戦後3連休明けのこの日は、国内で迎える今季最後の週末とあり、約500人のサポーターがフラッグや横断幕を持って駆けつけた。

午後3時からの練習を前に、スタンドは満席の大盛況。選手がグラウンドに姿を現すとコールで激励し、練習中は邪魔にならないよう静かに見守るなど、配慮した形でチームを激励した。「#クラハ満員プロジェクト」と題して一部サポーターがツイッターなどで呼びかけたもので、世界と戦う選手にとっては大きな後押しとなった。

異例の大声援に、DF内田篤人(30)は「サポーターあってのクラブだし、選手あってのクラブ。シーズン最初はストレスのたまる試合があったと思うけど、横断幕にはポジティブな言葉を書いてくれていました。結果ACL1つ取れたけど、その他に満足してるかって言ったら、サポーターも選手も満足していないと思う」と、新たなタイトルへ向けて気持ちを切り替えていた。