清水数的優位生かせず、FW北川の同点PKがやっと

<ルヴァン杯:清水1-1G大阪>◇1次リーグ◇10日◇アイスタ

清水エスパルスは前半19分、FW北川航也(22)が相手のハンドで得たPKを決め同点とするも、勝ち越しゴールが奪えず、1-1の引き分けに終わった。

重苦しい雰囲気をエースが打ち破った。前半5分にCKから先制点を献上。たち上がりの失点にも動揺しなかった。同19分、相手のハンドで得たPKをFW北川がゴール左隅に決めて同点。6日のリーグFC東京戦から中3日の強行で出場したエースが公式戦2試合連続ゴールを決めて試合を振り出しに戻した。

ハンドの反則でガンバ大阪MF倉田も一発退場。1点ビハインドを追いつき、さらに数的優位となった清水の形勢は逆転した。同31分に細かいパス回しで中央を突破。ゴールには至らなかったが、ボールを保持しながら試合を掌握した。リーグ戦は開幕から6戦未勝利(2分け4敗)で最下位だが、ヤン・ヨンソン監督(58)は「この試合は週末のジュビロ戦に向けての準備と捉えている」。浮上のきっかけをつかむための試合と位置付け、結果にこだわった。

ハーフタイムに指揮官は「焦らず我慢強くプレーしよう」と指示。後半13分にはFW鄭大世(35)とMF楠神順平(31)の攻撃的選手2人を同時に投入し、勝負に出た。だが、ゴール前を固める相手に苦戦。ボールを回してもエリア内に進入できず、時間だけが過ぎた。選手が口をそろえて「勝つしかない」と意気込んだ一戦も、1人少ない相手に勝てない。この日の入場者数は4158人。天皇杯を除くホームでの公式戦ではクラブ史上最少と不名誉な記録となった。次戦は磐田との「静岡ダービー」。負の流れを断ち切れないまま宿敵との一戦を戦わなければならない。【神谷亮磨】