浦和レッズが蔚山現代(韓国)に0-3で完勝し、2戦合計4-2と逆転で8強進出を決めた。

ホームでの第1戦を1-2で落とし、逆転突破を目指して敵地へ乗り込んだ一戦。今季公式戦初先発となるFWファブリシオを1トップに、興梠と武藤が2シャドー(1・5列目)に入る3-4-3陣形。第1戦から先発3人を変更し、勝負に出た。

まずは前半18分、最初の決定機を迎える。DF山中の左CKにDF岩波が頭を合わせる。マークを外してフリーで打ったが、左ポストをたたく。最低2得点が必要な状況下、先制点を狙ったものの惜しいシュートとなった。

41分には均衡を破る。右ウイングバック宇賀神が右サイドを突破し、右足でクロスを上げる。ここに飛び込んだのがエースFW興梠慎三(32)。DFユン・ヨンソンの前に出る動きをしてから背後に消え、完全にマークを外すと、確実に頭でゴール左に流し込んだ。自身が持つACLの日本人通算得点記録を「22」に伸ばし、逆転に必要な1点目をまず奪って前半を終えた。

このまま1-0ならアウェーゴールの差で敗退となるが、もう1点を後半に取って2-0とすれば準々決勝進出、2-1なら延長戦に突入する。3得点以上なら1点差勝利でも勝ち上がることができる。大雨を浴びながら、後半も浦和が攻めた。19分にFW武藤が興梠とのパス交換で抜け、ペナルティーエリア左から左シュート。しかし、相手GKの好セーブに阻まれた。

そして迎えた後半34分、マウリシオが右足でエリア内へアーリークロスを送ると、反応した興梠がファーサイドから走り込み頭で合わせた。これがゴール右隅に吸い込まれ、浦和が2戦合計3-2と逆転に成功した。

さらに後半43分、MFエヴェルトンがだめ押しの3点目を奪い、勝利を確実にした。

浦和は鹿島アントラーズに続き、日本勢として2チーム目の8強進出。準々決勝の組み合わせ抽選は7月2日に行われる。