横浜FC内定の青森山田・古宿悔しさ乗り越え夢実現

来季、J2横浜FCへの加入が内定した青森山田MF古宿理久(りく=3年)が21日、青森市の同校で発表会見を行った。古宿は今季、攻守の要として高円宮杯プレミアリーグ・イースト首位の原動力として活躍。全国高校総体優秀選手にも選ばれている。古宿は横浜FCジュニアユースの出身。当時、同ユースに昇格できなかった悔しさを晴らし、プロの夢を実現させた。

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全国トップクラスの強豪・青森山田で今季、急速に注目を集めたのが古宿だ。昨季、ボランチを務めたのは選手権優勝の原動力で、日本高校選抜にも選ばれたMF天笠泰輝(関西大1年)で、同じポジションの古宿に出番はなかった。しかし、今季はこれまでプレミアリーグ前半10試合にスタメンフル出場。8勝2分負けなしで、断然首位の原動力になっている。

会見に同席した横浜FCの服部健二GMは「ボランチとして攻守両面で高い能力を発揮するのが古宿君の特長。状況判断や指示など、高校生とは思えない選手」と話した。青森山田・黒田剛監督(49)も「守備はアグレッシブ、攻撃は長短のパスを使い分け、試合をコントロールする。うちになくてはならない存在」と評価する。

古宿は神奈川県横浜市の出身。中学時代は横浜FCジュニアユースでプレーしたが、高校年代の同ユースに昇格できなかった。クラブチームから一転、高校サッカーの名門・青森山田に進み、豪雪地で猛練習に耐えてきた。黒田監督は「もともと足元の技術はあったが、自主練習など自覚がすごい。これだけ大きく成長した選手は青森山田でもあまりいない」と絶賛する。

古宿は「ユースに昇格できず悔しかったが、青森山田に来たからプロの夢が実現した。感謝しています」と力を込めた。服部GMは「悔しい思いで青森に来て、来年うちに帰ってくるのは我々もうれしい。青森山田でやっていた気持ち、学んだ魂をそのまま持って来てほしい」と期待した。

プレミアリーグと選手権の優勝と、高校での大仕事はまだ残っているが、古宿は「横浜FCの顔になれるよう頑張る」と将来へ夢を膨らませた。【北村宏平】