サガン鳥栖の元日本代表FW豊田陽平(34)がフル出場の2得点で2年連続の8強入りに導いた。

前半20分、DF三丸拡(26)の左クロスを相手DF2人に競り勝ちヘディングで先制だ。前日17日に三丸と一緒に昼食に行ったと言い、豊田は「ちゃんとおごれて良かった。お返しが帰ってきたクロスでしたね」という冗舌ぶりだった。

3-2で迎えた後半43分にも左足でダメ押し点を決めた。「今までこのタイミングで来なかった。来るかな、来るかなという感じだった」というFW金崎夢生(30)のクロスに対し「丁寧なボールをもらい、しっかりコースを見てミートするだけだった」と2得点目を決めた。金明輝監督(38)も「点を取ることに関しては、彼の右に出る者はいない」と評す活躍だった。

今季のリーグ戦は18試合に出場しているがFW争いが激しく先発フル出場は1試合のみ、得点はわずか3点だ。それでもチャンスに応える準備は怠りなく「今は(チームが)やりたいサッカーがあって、選択肢の中に僕がいる。(出場した時に)責任を持ってプレーすることを意識している」。チャンスに必ず応える覚悟で練習に取り組んできた成果だった。