浦和レッズがアルヒラル(サウジアラビア)にホームで敗れ、2戦合計0-3で17年大会以来2年ぶりのアジア王者はならなかった。試合後、浦和の選手たちは口をそろえてアルヒラルのMFカリジョを称賛。現役ペルー代表の強さと速さに舌を巻いた。

後半29分の失点。右サイドでボールを持ったカリジョ1人にやられた。後方から追いすがったMF関根貴大が寄せるも、弾きとばされた。左へ展開され、その流れのままに失点。関根は「今までで一番何もできなかった」と肩を落とした。

ゴールマウスに立って好セーブを連発していたGK西川周作も「個の部分で完全に(DFを)はがしていた」と圧力を感じ取っていた。「今まで戦ってきた外国人選手と比べてもすばらしかった」と、実力を認めざるをえなかった。

DF岩波拓也は「後半は反則でしか止めることができなかった」と率直な感覚を口にした。またFW興梠慎三も「あの選手は抑えられなかった。2人で挟んでも切り裂かれて。自分たちもああいう力をつけていかなければいけない」と同調した。18年W杯ロシア大会や今年6月の南米選手権など国際舞台で代表の主力として戦い続ける28歳は、浦和に対しても脅威の存在だった。