札幌田中駿汰が合流、東京五輪代表へボランチで勝負

  • ストレッチする札幌DF田中(左)(撮影・西塚祐司)
  • MF金子(左)とグラウンドを引き揚げる札幌DF田中(右)(撮影・西塚祐司)
  • ランニングする札幌DF田中(左)(撮影・西塚祐司)

【チェンマイ(タイ)21日=西塚祐司】北海道コンサドーレ札幌に新加入した東京オリンピック(五輪)代表候補のDF田中駿汰(22=大体大)が、ボランチで定位置奪取を狙う。U-23アジア選手権(タイ)出場と学業のため、7日遅れでチームに合流した。複数ポジションをこなせる有望株は、代表でも起用されている中盤の争いに割って入る。

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浪速のルーキーが道産子との競争に挑む。年明けから代表活動などで合流が遅れていた田中が、21日にキャンプイン。1人で臨んだ“新加入会見”で目標を口にした。半年後に迫る東京五輪代表入りへ「(チームでも)ボランチで勝負したい。出られないとその先はないと思う」。改めて思いを強くした。

昨年5月の札幌入り内定後は、代表で華々しい活躍ぶり。5月にU-22代表に初選出されると、7月のユニバーシアードで金メダルに貢献、12月にはA代表デビューまで駆け上がった。183センチの長身で足元の技術があり、運動量と展開できる縦パスが特徴。本来はボランチだが大体大ではセンターバックも経験するなど、複数ポジションをこなせる万能型だ。

札幌ではDF登録で、昨年の練習参加時も最終ラインに入ったが、希望はボランチだ。代表では主戦場で「ビルドアップで違いを生み出せるのが自分の強み」。昨季チームで務めたのはMF宮沢、深井、荒野という道産子の生え抜きメンバー。層は厚いが東京五輪代表候補との競争のためにも「そこで試合に出場できてこそ五輪がある」と言い切った。

今季新加入はMF金子、高嶺との大卒3人のみ。クラブからは即戦力の期待を背負う。金子、高嶺は昨季公式戦に出場し、キャンプも初日からアピールしているが「刺激になるが焦りはない」とした上で「遅れた分まで取り戻すためにしっかりやる」と表情を引き締めた。

中学時代はガンバ大阪ジュニアユースで育った。ユースに昇格できず、履正社、大体大で経験を積んだ。「自分はエリートではない。必要な遠回りだと思っている」。昨年、一気にブレークして東京五輪に少しずつ近づいているが「自分は立ち位置ギリギリだと思っている。覚悟を持ってやりたい」。札幌で必死に戦い、東京につなげる。

◆札幌のボランチ事情 昨季リーグ戦はMF深井が28試合、MF荒野が22試合、MF宮沢が18試合で先発した。今季初練習試合の18日プレー・ユナイテッド(タイリーグ2部)戦では、前半はMF高嶺、荒野、後半は右膝半月板から約半年ぶりに復帰したMF駒井とMF荒野が出場した。

◆田中駿汰(たなか・しゅんた)1997年(平9)5月26日、大阪府出身。NSC北斗サッカークラブ、G大阪U-15、履正社から大体大。昨年5月に加入内定、特別指定選手登録(背番号32)。昨年は5月にU-22代表初選出(11月コロンビア戦も先発出場)7月ユニバーシアード金メダル、12月東アジアE-1選手権で初のA代表入り。183センチ、68キロ。利き足は右