コンサドーレ札幌は3日、沖縄・金武町で第2次キャンプをスタートさせた。前日2日にブラジル3部ルベルデンセからの加入が発表された同国出身FWドゥグラス・オリベイラ(25)が初日からチームに合流した。

シーズン開幕目前に新たに加わった27人目の男が、超攻撃的サッカーを掲げるチームの新たなピースになる。

   ◇   ◇   ◇

真っ青な海の潮風薫る沖縄で、新外国人FWオリベイラがベールを脱いだ。チームは過酷な2次キャンプがスタートした。チームメートとともにランニング、ボール回しなどで初練習を終えたオリベイラは「優しく迎え入れてくれてうれしい。新たなチャレンジをしていきたい」。初の海外クラブ所属に高まる気持ちを隠さない。

昨季までブラジル3部ルベルデンセでプレー。前日2日に日本に到着した強行軍にも疲れを見せずに、ときおりチームメートと談笑しなががら全てのメニューをこなした。188センチ、88キロの大型FWは「ゴールにボールを入れるのが俺の仕事。パワーと突破力を生かしたい」とアピール。10日まで続く沖縄キャンプで、まずは自身の特徴を印象づけていく。

ミハイロ・ペトロビッチ監督(62)は「私も今日、初めて見た。これから見ていきたい」と未知数な存在であることを強調した。チームは昨季クラブ史上J1最多の54得点を挙げた。その攻撃陣に加わった新たなピースは「ベースはセンターフォワードだけど、サイドでのプレーもブラジルではしていた」と自身の役割を訴えつつ、指揮官のスタイルへ早期適応を図っていく。

昨年10月に結婚。母国に暮らす夫人は早ければ3月中にも来日して、サポートをしてくれる予定だ。14年にキャリアを歩み始め、6年間で11チームを渡り歩いた。経験豊富な25歳は初めての海外クラブ挑戦に「多くのブラジル人がプレーしたリーグだけど、不安はある」と率直な思いを打ち明けた。その上で「(昨季10位から)さらに上を目指していけるチームだと思う」と続けた。背番号は33に決定。自らが可能性を感じるチームで、クラブを代表する選手へと成長を遂げる。【浅水友輝】

○…札幌は沖縄・金武町での第2次キャンプをスタートした。移動後、練習場に到着するとボール回しやランニングなど約1時間、汗を流した。ペトロビッチ監督は「初日は朝7時からの長い移動で疲れもあった。本格的に始まるのは明日(4日)から。これまでやってきたことをしっかり今回のキャンプでも継続していくだけだ。しっかり走り、考える、チームとしての狙いを持ち、規律を持ったプレーを」と話していた。

◆別メニュー GK阿波加俊太(24)が左膝、DF石川直樹(34)が左ふくらはぎ、MF中野嘉大(26)が左太もも前、檀崎竜孔(19)が左内転筋を痛めているため、練習に参加しなかった。

◆練習参加 来季加入が内定している法大GK中野小次郎(20)、明大FW小柏剛(21)、札幌U-18のDF菅野紘希、MF木戸柊摩(ともに17)FW佐藤陽成(16)が練習に参加した。小柏は6日、ほかは沖縄キャンプ最終日の10日までの予定。