J2ジュビロ磐田のDF大井健太郎主将(36)とMF山田大記(31)が3日、藤枝市に次亜塩素酸消毒液1000リットルを寄付した。コロナウイルス感染予防のため、同市役所で行われた贈呈式には出席しなかったが、ビデオメッセージを送った。

藤枝市出身で藤枝東高出の大井は「少しずつ落ち着いてきた中でも、第2波のリスクはまだある。藤枝の市民が安心で安全な生活を送るための力になりたかった」と、寄贈した経緯を説明した。藤枝東高の後輩でもある山田は「みんなで支え合い、助け合いながらこの状況を乗り越えましょう。僕らはピッチから勝利する姿を届けられるように頑張ります」と決意を新たにした。

寄贈した消毒液は、同市内の小、中学校やスポーツ施設を中心に配布される予定。中断していたリーグ戦も、J2は今月27日に再開されることが決まった。北村正平市長(73)は「おふたりの気持ちが何よりもうれしい。あらためて藤枝市がサッカーの街だと実感した。ジュビロ磐田にとって、今年は大切な年。2人を中心に頑張り、1年でJ1に復帰してほしい」とエールを送った。【神谷亮磨】