J2大宮アルディージャが今季初めてホームで観客を迎えての公式戦を白星で飾り開幕から4連勝で首位をキープした。

キックオフからわずか48秒。DF渡部がMF酒井の左からのグラウンダークロスを押し込み先制。虎の子の1点を守りきり、勝ち点3を手にした。

ゲートではフェースシールドをしたスタッフが1人ずつ検温し、観客の手に消毒液をかけていく。座席は指定席ではないが、ソーシャルディスタンスを保つため、座ってはいけない席にはシールが貼られる工夫がされた。ゴール裏の立ち見席は、4日のホームでのリモートマッチ・群馬戦で導入した600超のパネルサポーターを引き続き利用。観客はパネルの間に立つことでソーシャルディスタンスを保ち、遠くから見ると大宮のゴール裏はチームカラーのオレンジ色に染まったサポーターの群衆のようだった。

声援、手拍子は禁止だが、会場にはヤマハが開発したリモート声援が使用された。大宮のチャント(応援歌)が流れ、攻守でアグレッシブなプレーには拍手が送られ選手を後押し。ロスタイムでは、リモート声援のチャントに合わせ、大きな手拍子がわきおこった。チケットは約4000枚の発売だったが、この日の観客は2271人。「大宮がある日常に感謝 すべてが戻るまで共に闘おう」と横断幕を掲げた通り、制限付き応援の中でもしっかりとチームを後押ししていた。