J2アルビレックス新潟はホームで愛媛FCと対戦し、0-3で敗れた。前半15分と後半5分に、愛媛FW丹羽詩温に得点を許し、その後ダメ押し弾を奪われた。0-1の前半28分にDF田上大地が同点ゴールを決めたかと思われたが、オフサイドの判定に泣いた。J1昇格圏内の2位アビスパ福岡が引き分けたため、勝ち点13差を縮めるチャンスだったが、痛い敗戦となった。勝ち点は前節と変わらず56のままで、順位を6位に落とした。次節はアウェーで3位V・ファーレン長崎と戦う。

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試合終了のホイッスルとともに、新潟の選手たちは厳しい表情で膝に手をついた。終始ボールは支配したが、全て右サイドから失点を重ね、手痛い敗戦となった。18年の初対戦から過去5戦で1勝2分け2敗と勝ち切れていない相手から、この日も勝利を奪うことはできなかった。

終始チャンスは作った。先制された直後の前半28分、オフサイドラインぎりぎりを抜けだした田上がネットを揺らした。ただ、1度はゴール判定が出たものの、判定が覆った。後半の立ち上がりにも、ペナルティーエリア内で相手DFの手にボールが当たったように見えたがノーファウル。試合を通し、選手、スタッフ陣だけでなく、スタジアムに駆けつけたサポーターにもフラストレーションがたまる内容だった。

試合前日の24日に来季続投が発表されたアルベルト監督は後半、布陣を4-2-3-1から4-4-2に変更。FW鄭大世、FW田中達也を次々と投入し打開を図ったが、最後まで堅い守備を崩すことはできなかった。

J1昇格ラインの2位福岡との勝ち点差を少しでも縮めたかったが、この敗戦で勝ち点差は13から14に広がった。リーグ戦は残り6試合。昇格への望みが残される限り、チームは最後まで一丸となって戦う。【小林忠】