セレッソ大阪MF鈴木徳真(25)が、浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督(48)ら元同僚に感謝の思いを口にした。

4-0の完勝で、C大阪の決勝進出が決まった。鈴木はボランチでフル出場。先制点のオウンゴールにつながるスルーパスを出すなど攻守に貢献した。

昨季まで徳島ヴォルティスに在籍していた鈴木は「お互いのよさを全力で引き出して、今回の結果は何回やっても、僅差のこの結果になると思う。恩返しできたというか、あなたたちを見て、育ててもらったというのを、こういう姿で見せられた」と、熱い胸の内を語った。

徳島時代はスペイン人のロドリゲス監督の下、2年間指導を受け、J1昇格を果たした。この日、対戦したMF岩尾憲(34)も徳島時代の大先輩だ。

「アウェーで(浦和に)勝てたこと、相手に有利な中で、本気でぶつかって勝てたことは、言い方が悪いが、力の証明になったと思う」と鈴木。今季からC大阪に新加入した背番号17は、シーズン途中からボランチの定位置を確保し、リーグ戦はここまで20試合2得点と活躍してきた。

サンフレッチェ広島との決勝へ、鈴木は「(今季公式戦で)3連敗した広島に、国立で最後にできる。しっかり勝って終わりたいし、セレッソのプライドを持ってタイトルを取りに行く。ここまでの過程にかかわってきた選手、スタッフ、全員の思いを、タイトルという形で勝利を分かち合いたい」と話し、5大会ぶりの頂点を見つめていた。