全国高校サッカー選手権の開会式が28日、東京・国立競技場で行われた。新潟県代表・日本文理(5大会ぶり2度目)は今日29日の1回戦で島根・立正大淞南(3大会ぶり19度目)と対戦する。右足第5中足骨骨折で戦列を離れていたMF大塚泰河(3年)が完全復活。推進力を生かした突破と力強いシュートで初戦突破へ勢いをつける。高校生活最後の大舞台で、大暴れする準備は整った。

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プレーできる喜びをかみしめ、ここまでため込んだ力を発揮する。推進力と正確なキックを武器とする大塚はタッチライン際からの仕かけを得意とするが、中央に進入しビルドアップに加わるなど日本文理の攻撃に欠かせないアタッカーだ。「やっと、みんなと試合ができる。1分、1秒を大切に勝ち上がりたい」と気を引き締めている。

9月25日、プリンスリーグ北信越の松本山雅FC・U-18戦で右足第5中足骨を骨折し、離脱を余儀なくされた。全国選手権出場を懸けた新潟予選のピッチに立てない悔しさはあったが、「全国での復帰」を視野にリハビリに取り組み、今月中旬に行われた日大藤沢(神奈川)との練習試合で実戦復帰。先発し前半40分までプレーした。「思ったより動けた」とコンディションは上々だ。

日本文理の下部組織エボルブFC出身。同校の全国選手権初出場(17年度)での8強入りは現地で全試合を観戦した。入学後は体をでかくしようと腕回りを中心に週6で筋トレに励み、母由香さんの協力もあり食事量を増やした。体重は3年間で60キロから9キロアップ。苦手とした守備力も向上し、部員100人を超すチームで主力に成長した。「選手権は憧れの舞台。先発でも途中からでもチームのためにプレーする」と自信がみなぎる。

日本文理が初出場で8強入りした17年の1回戦も今回と同じ立正大淞南だった。「ピッチに立てない仲間、ここ(全国)までつないでくれた仲間に感謝している。今度は自分の番」と高校生活集大成の大会で初戦からの大暴れを誓う。【小林忠】

◆大塚泰河(おおつか・たいが)2004年(平16)5月23日生まれ、新潟市出身。西内野小1年で内野サッカージュニアクラブに入団。内野中1年からエボルブFCに所属。日本文理では今春からレギュラーに定着する。178センチ、69キロ。利き足は右。

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