日本クラブユース女子サッカー大会(U-18)が31日、群馬で開幕する。北信越代表のアルビレックス新潟レディースU-18をけん引するのはFW田中聖愛(新潟中央高3年)。抜群の決定力と、元日本代表FWの父達也氏(40、J1新潟コーチ)譲りの快足ドリブル、サッカー能力の高さでチャンスを生かす。グループステージ初戦(C組)は関東第4代表のジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18と対戦する。

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スピードに乗った切れ味鋭いドリブル、ゴールの四つ角を突く正確なシュートでチームを初優勝に導く。ウイング、1トップの位置から相手最終ラインにダメージを与える田中は「勝利につながるゴールを取り続けたい」とエースの自覚たっぷりだ。

実力は折り紙付き。U-18に所属しながらトップチームの公式戦に出場できる「育成組織TOP可選手」として、昨年8月のWEリーグカップ三菱重工浦和レッズレディース戦に右MFで先発出場し、前半7分に単独突破から先制点をアシスト。プロ相手にも力を示した。23-24シーズンも同登録され、期待が懸かる。日頃からトップチームの練習に参加するだけに「経験をチームに還元しないといけない立場」と話す。

現役時代「ワンダーボーイ」のニックネームで親しまれた父はJ1新潟の田中達也コーチ。元日本代表FWの父譲りの積極的な仕掛けで敵陣を切り裂く。「周りの人からドリブルの姿勢がそっくりと言われる」と照れ笑いも、「尊敬している父に似ていると言われてうれしい。近づき、いつか追い越したい」と目標は高い。父からは「このメンバーと戦えるのはあとわずか。悔いを残さないように」とエールを受ける。

前回大会。田中はグループステージ3試合で4得点を奪う活躍を見せたが、チームをノックアウトステージ進出に導くことはできなかった。リベンジを誓う今大会。8月1日の第2節では前回も同組で1-4で敗れたマイナビ仙台レディースユース(東北第1)と対戦する。勝利の鍵を握る“ワンダーガール”は「次は負けられない。勝って勢いをつけたい」と力を込め、「後悔のないようにみんなで思い切り楽しんで、日本一へ進みたい」と前を向く。【小林忠】

 

◆田中聖愛(たなか・せいら)2005年(平17)12月7日生まれ、埼玉県出身。新潟市在住。clubF3-アルビレックス新潟レディースU-15、18。U-16日本女子代表候補。J1新潟の田中達也コーチの長女。161センチ。利き足は右。

◆日本クラブユース女子サッカー大会(U-18) 全国9地域代表16チームが参加し、7月31日に群馬で開幕。4組に分かれ、グループステージを戦い、各組上位2チームがノックアウトステージに進出する。決勝は8月7日。北信越枠は1。新潟はマイナビ仙台レディースユース(東北<1>)、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18(関東<4>)、伊賀くの一三重サテライト(東海<2>)とC組に入った。