柏レイソルが名古屋グランパスを2-0で下し、筑波大出身監督対決を制した。柏の井原正巳監督と名古屋長谷川健太監督は筑波大時代、2学年先輩後輩。同じく筑波大OBの柏MF戸嶋祥郎(27)が決勝点を挙げて自軍の監督に勝利をプレゼントし、天皇杯4強に駒を進めた。

この日は両監督が大学蹴球部のOBだった。67年生まれの井原監督と65年生まれの長谷川監督は、筑波大時代に2年間共闘。日本代表としても「ドーハの悲劇」を経験した盟友だ。

井原監督は「長谷川監督には学生の頃からお世話になっている大先輩ですし、あとは、社会人でも日産自動車でもお世話になっているので、その監督として対戦するのは感慨深いです」と思いを明かした。

ガンバ大阪時代の国内3冠やFC東京時代のルヴァン杯など、監督としての実績は長谷川監督が多く積み重ねてきた。過去2度、監督として対戦し、井原監督は1分け1敗だった。「あれだけの実績のある指導者の方なので、少しでも追いつけるようにと、胸を借りるつもりで戦いました。初めて勝つことができてホッとしてます」としつつ「まだまだ監督、指導者としての実績はもっともっと積み上げていかないと思います」と気を引き締めた。

5月にネルシーニョ前監督からバトンを引き継ぐもリーグ戦17位をなかなか波に乗りきれなかった。しかし、直近の公式戦は6試合負けなしで、猛著の8月は無敗で乗り切った。井原監督は「本当に普段のトレーニングから選手が意識を高く取り組んでくれている。リーグ戦で置かれている状況を理解した中で勝利のためにしっかり取り組んでいるのが結果として負けなしにつながっている。あとはサポーターの声援が後押しになっている」と要因を分析した。

連戦が続き、リーグ戦出場機会の多くないメンバーも起用した中で、リーグ戦で優勝争いをする名古屋に勝てたことは自信になる。「リーグ戦につながる勝利だったのかなと思います」。先輩からの初勝利を、リーグ戦でも浮上のきっかけとしたい。