J1で10位のアルビレックス新潟は12月3日、ホームで8位セレッソ大阪との今季最終節に臨む。

試合前日の2日は雨の中、聖籠町で最終調整。6季ぶりJ1舞台でここまで10勝12分け11敗、勝ち点42を積み上げる新潟は最終戦勝利で自力での「トップ10」フィニッシュが決まる。前節横浜F・マリノス戦(11月24日、0-0)を欠場したMF松田詠太郎(22)は2試合ぶり出場へ準備を整えた。スピードを生かしたドリブル突破、正確なクロスでゴールに直結するプレーを連発し、勝利に導く。

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髪色を茶から黒に戻した松田が今季ラストマッチも右サイドを駆け抜ける。新潟に住んで2年。練習場は雨の日が続くが「新潟の冬が来たなという感覚(笑い)。寒い中、(練習時間は)コンパクトながら強度の高い練習が保てている。しっかり準備はできています」と最終戦に向けた仕上がりに手応えを示す。

横浜からの期限付き移籍中のため、前節横浜戦(11月24日、0-0)は契約上、ベンチ外。出場できないもどかしさを抱えながらも、プレーするイメージを膨らませていた。「互いがスタイルをぶつけ合っていて、今年見た中で一番おもしろいゲームだった」。リーグ戦中断もあり、11月11日の第32節FC東京戦から試合出場期間は空くが「試合勘に不安はない。久々に試合が出来る楽しみの方が勝っています」。

プロ1年目の20年に横浜でJ1で15試合に出場した。ただ、21年は期限付き移籍先のJ2大宮アルディージャで10試合の出場にとどまった。22年に新潟へ加入すると才能を開花させ、38試合出場4得点で新潟のJ2優勝とJ1昇格に大きく貢献。今季も20試合に出場し、力を伸ばす。「昨年以上に成長できた。壁を1つ1つ乗り越えてきたからこそ(今季)最後の試合で今年1年間でやってきたことを存分に出したい」と気合も入る。

新潟は3試合連続無失点で8戦負けなし(3勝5分け)も、ここ2戦は無得点と攻撃陣が沈黙する。状況を打破し、勝利でシーズンを締めくくるためにも「自分たちの良さを出せれば(ゴールを)こじ開けていける。チームのために走っていきたい」。新潟で成長した“スピードスター”がホームの声援を背に、シーズン白星締めに向けて攻撃を勢いづける。【小林忠】

○…今季256度目の練習を終えたMF高木善朗(30)は「(けがで)いない選手もいたが、いるメンバーで最後、いい練習ができた」。C大阪戦に向けては「このメンバーでやる最後の試合。自分にとってはJ2からJ1に一緒に上がったメンバーで、ケガで抜けている時もチームを支えてくれた特別な存在。しっかりとした試合で(今季を)終えたい」と気合を入れた。