ヴィッセル神戸がアウェー戦で上海申花(中国)を下して4勝目を挙げ、単独首位をキープした。

序盤は外国人助っ人が存在感を見せた上海申花の攻撃陣に押し込まれる展開となった。

前半8分にサイドを崩されてグラウンダーのクロスから決定的なシュートを打たれた、同11分にも猛攻を受ける。しかしGK権田修一のビッグセーブやFW大迫勇也の自陣ゴール前に戻ってのヘディングクリアで難を逃れた。同15分にはアスエに強烈な左ミドルを許したが、これはバーを直撃した。

相手の圧力を受ける形になった神戸だが、体を張ってしのぐと、徐々にペースをつかみ返した。

同23分には右ポケットに入ったMF井手口陽介が相手をかわしてクロスを入れ、ファーサイドでFW汰木康也が頭で合わせ、同28分には相手のカウンターを高い位置で止めたDF永戸勝也のクロスをFW佐々木大樹がドンピシャヘッドを見せるなど前に出た。

良い流れの中で、ゴールも奪った。同31分。神戸はコンビネーションから井手口が抜け出して左足でゴール左に流し込んで先制に成功。同39分にはショートコーナーからDF飯野七聖が鋭いボールを入れると、ニアでDF山川哲史がバックヘッドでゴール右隅に流して追加点を挙げた。

2点リードで折り返した後半21分には、横浜FCでもプレーした上海申花FWサウロ・ミネイロに独走を許して決められたかと思われたが、抜け出す前のプレーにファウルがあったとしてゴールは認められず。同37分には相手にPKを与えたが、これを権田がストップして無失点で試合を終えた。

プレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)に選出された井手口は、先制点を振り返って「ポケットが空いてくるとはミーティングで言われていた。狙い通りだった」とコメント。天皇杯決勝から中3日での中国遠征とハードな戦いでの勝利に主将の山川は「体の疲れもそうだが、メンタル的に切り替えるのが難しかったが、みんなで心身ともに素晴らしい準備ができた」と話した。

台湾有事をめぐる高市早苗首相の国会答弁に中国が反発し、外交問題に発展している中、この試合には120人の神戸サポーターが駆け付けた。その声援に山川は「遠くまで応援に来ていただいて本当にありがたい。120人だったけどスタジアムに(声援が)響き渡っていた。後押しになって、厳しい時間も耐えられた。感謝しかない」と伝えた。