川崎フロンターレが試合終了間際の決勝点で横浜F・マリノスに劇的勝利を収めた。

MF宮城天(24)が後半開始から出場して攻撃を活性化させた。

左サイドで投入され、後半13分に同サイドからカットインして強烈な右足のシュートを放ち相手ゴールを脅かすなど、存在感を放った。後半追加タイム8分、FWエリソンの決勝点の場面では長い距離をスプリント。「こういう展開を望んでるわけじゃないですけど、最後まで諦めずやればこういう得点が最後ついてくる」とうなずいた。

相手CKを奪った瞬間に自陣ペナルティーエリアから一気に相手ゴール前まで駆け上がった。左に上がっていたエリソンとは逆の右サイドのラインを取り、マークを分散させつつ、最後の詰めの役割も果たした。

「誰かが走らないといけなかった。チームが勝てればいいので、自分が決めてもいいし、誰かが決めてもいい。自分が走ればエリソンも空きますし、(シュートが)外れても自分が詰められるように。今日はもう勝てればよかったんで、自分が点決めたかったですけど、良かったですね」

ゴールネットが揺れるのを確認するとゴールに倒れ込んだ。力を出し尽くしたダッシュだった。得点という記録には残らずとも、効果的な走りでチームの勝利に確かに貢献した。昨季まで度重なるケガが続き、思うようなパフォーマンスをなかなか披露できていなかった。今季も定位置を確保するには至っていないが、1つ1つの小さな積み重ねが出場時間確保につながる。「試合でチームのためにああやって走れるのが今はうれしいですね」とかみしめた。

左サイドで投入されるも、後半途中にトップ下へ。最後は右サイドに移った。攻撃センスの高さを買われた起用法。チームは上昇気流に乗れていないが、手応えをつかみつつあるという。昨季はリーグ最多得点だった。しかし、前線のタレント力で完結できていた部分があり、再現性の低い攻撃となっていたという。今季は立ち位置や役割などが整理されつつあり、ゴール前まで連動した攻撃ができている。

「最近ちょっとずつサッカーが整備されつつある。個人に頼りすぎずにパスをつなぎながらゴールに迫れている。去年はなかなかゴール前まで迫れなくて、ゴール前だけ良かった。今は逆でビルドアップとか回せる部分が多くなって構築できてるのにゴール前が決まらない。それがどっちもできたら完成するというか、いいサッカーができると思う」

チームはまだまだ成長途上。今大会で連勝はない。来週から始まる5連戦で一気に勝ち点を積み重ねる。【佐藤成】

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