「ピピ」こと15歳中井卓大がレアルとプロ契約へ

白い巨人、レアル・マドリードの下部組織に所属するU-15(15歳以下)日本代表MF中井卓大(たくひろ=15)が16歳の誕生日を迎える今月24日以降にレアルとプロ契約を結ぶ可能性が高いことが22日、分かった。今夏レアルと契約し、現在はマジョルカに期限付き移籍中の日本代表MF久保建英(18)に続いて、将来の日本サッカーを背負うであろう逸材がレアルでプロに。夢の共演へ、また1歩前進となる。また、中井が今年4月から芸能大手の吉本興業とマネジメント契約を結んでいたことも判明した。

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9歳から世界一の名門、Rマドリードで成長してきた愛称「ピピ」こと中井が、夢の扉を少しずつ切り開く。スペインでは16歳からプロ契約が可能となる。クラブは中井の才能を高く評価しており、関係者によると、24日の16歳の誕生日後にプロ契約を結ぶ可能性があるという。

レアルはこれまでも有望な若手選手の早期プロ契約に活発な動きをみせてきた。15年には当時16歳だったノルウェー人MFエデゴールを獲得し、トップチームデビューさせた。今年1月に16歳の誕生日を迎えた中井の同僚、スペイン人DFデラビボラとプロ契約を締結。移籍金などを設定し、未来を担うタレントの流出を防ぐ狙いもあるとみられ、クラブの中井への高い期待がうかがえる。

今年6月には日本代表MF久保が、東京から5年契約で完全移籍。現在は1年間の期限付き移籍でマジョルカでプレーしている。中井は今季からU-17相当のフベニールCというカテゴリーでプレーしており、トップチームまではU-18相当の同B、U-19相当の同A、そして今夏に久保もプレーしたBチームにあたるカスティージャ(3部相当)への昇格が必要。飛び級などの例外もあるが、順調にいけば数年後には白い巨人で、日本サッカーの未来を担うであろう2人の日本人MFの共演が見られるかもしれない。

中井は今年4月に吉本興業とマネジメント契約を結び、スペインで共に暮らす家族らも含め、生活面でのサポートも受けているという。今月12日には同じスペインのエイバルでプレーするMF乾が中井の誕生日などを祝う2ショット動画をSNSに投稿。その中で、中井は「16歳になっても、サッカー楽しく頑張ります」と笑顔で意気込んでいた。憧れの白い巨人でプロ契約、そして目標となる22年カタールW杯出場へ、日本の宝が着実に歩みを進めている。

◆中井卓大(なかい・たくひろ)2003年(平15)10月24日生まれ、滋賀県出身。ポジションはMF。アスール滋賀でプレーし、9歳の時にRマドリード下部組織に入る。18年10月にU-15日本代表に選出され、年代別の代表初招集。今季からレアルの下部組織フベニールC(U-17)に所属。幼少期に思い通りのプレーができないと泣いていたことから、愛称は「ピピ」。180センチ、63キロ。