日本代表DF吉田麻也が、オーストリア1部ザルツブルクのMF南野拓実(24)のリバプール移籍を確実視する報道に感嘆の声を上げた。

試合はベンチスタートで出番はなかったが、試合後に報道陣に対応。南野の報道について「まじ、すごいね、それ。(移籍するかは)マジで知らない。久しぶりに本当のビッグクラブに日本人がチャレンジするな、という感じですね。僕らの代にそういうところでやっている選手がいて、そこからしばらく間が空いていたんで。行くならものすごいチャレンジになると思うし。まあ熾烈(しれつ)と、言わずもがなの熾烈じゃないですか。ただ、さっきも言った通り、来てからが本当の勝負になると思うんで。こんなチャンスがあるんなら行くでしょ! 普通は!」と温かなまなざしを向けた。

自身はリーグ戦で2試合続けて出番に恵まれず、チームも2連敗。順位も変わらず降格ゾーンの18位という現状を「また厳しい状況に追い込まれたという感じですね。下(のチーム)2つをたたけたんで、次は自分たちより上のチームに食い下がって行かなくてはいけない状況だったんですけど、またこれで引き離されて、次のアストンビラにまた離されると厳しくなるんで。また追い込まれたなという感じです」と冷静に分析。「(出番が近づいているという)雰囲気は別にないですね。でも、準備はしていないと。準備はしているつもりですし。まあ、もうずっとやって来ているんで、このチャンスを生かすか生かさないかで生き残れるかどうかというのは毎回のことなんで。いつも通りでございます」と、しっかりと足元を見据えていた。【井上亮通信員】