フランス1部リヨンのオラス会長が25日、新型コロナウイルスの感染拡大によるシーズン打ち切りの撤回を求め、同国のフィリップ首相とマラシネアヌ・スポーツ相に手紙を送った。英BBC電子版が報じた。

フランスのプロリーグは政府方針に従い、4月30日に今季リーグ戦の打ち切りを発表した。リヨンは7位で終えて欧州リーグの出場権を逃し、2部に降格する19位アミアンと20位トゥールーズの3クラブでプロフットボールリーグ相手に異議申し立てを行ったが、棄却された。

シーズンの再開を諦めない同会長は、首相とスポーツ相に「フランスのサッカー界は前例のない経済的かつ社会的危機に直面する」という内容の手紙を出したという。また、6月2日に同国政府が新型コロナウイルスによる規制の緩和を発表する予定となっており「6月2日は、フランスサッカーの間違いを正し、今季の再開を許可する絶好の機会ではないか」と主張していると報じた。

欧州5大リーグではドイツが既にリーグ戦を再開。イングランドやスペイン、イタリアも再開へ向けて準備を進めている。