ビリャレアルが久保シフト戦術か「早くなじめそう」

  • 入団記者会見でユニホームを披露し、ビリャレアルに移籍した久保建英

日本代表MF久保建英(19)の新天地がスペイン1部ビリャレアルに正式決定した。10日、クラブが所属元のRマドリードとそろって発表し、11日に会見が行われた。昨季はリーグ5位に入るなど、常に上位争いをするチーム。新たな攻撃の核として、昨季の4ゴール4アシストを上回るエース級の活躍が期待されている。欧州ELの出場権も獲得しており、マジョルカからのステップアップとして絶好の場となる。

この日の会見には黒いTシャツ姿で、クラブのロッチ会長とともに出席。流ちょうなスペイン語も使って質問に答え、「上位を目指すチーム。大きなことは言いたくないけれど、できるだけ上の順位でフィニッシュして、欧州リーグでもいい結果を残したい」と新たなシーズンの目標を語った。新指揮官のエメリ監督やチームメートともすでに話し「フレンドリーな会話もあって、早くなじめそう」と笑顔も見せた。

ビリャレアルは昨季限りで大黒柱のMFカソルラが退団。ELも控える中で新たな攻撃陣のリーダーとして、1シーズン限定にもかかわらず加入を熱望された。昨季は右サイドが主戦場となったが、中央でプレーする時間も増えそうだ。そうなれば、昨季リーグ5位の強豪が「久保モード」の戦術を採用する可能性もある。攻撃のタクトを任される19歳には、昨季カソルラが記録した3ゴール9アシストを超える数字が求められることになりそうだ。久保は「能力や特徴をアピールして、試合に絡むことが1番」と、闘志は胸の内にしまった。

サイドアタッカーとして腕に磨きをかけるにもこの上ない環境だ。クラブにはリーガ屈指の右ウイングであるナイジェリア代表MFチュクウェゼが所属する。スピードあふれる久保とは異なるタイプで、いいライバルになる。スペイン大手紙「マルカ」は右サイドに久保、左にチュクウェゼで共存させるメンバー構成を予想した。

すでにメディカルチェックもクリアし、開幕スタメンを目指してプレシーズンの活動に入る。「今回、ビッグクラブで能力が高い選手と競いながらやれる。攻撃面なども磨きをかけて、またひとまわり成長できたら」と力強く話した。イエローサブマリンの愛称で知られるビリャレアルの黄色のユニホームで、最大の目標であるRマドリード帰還への道を切りひらく。