【マドリード=高橋智行通信員】悲願の初優勝を狙うマンチェスター・シティー(イングランド)が、ベルギー代表MFケビン・デブルイネ(31)の同点ゴールで、史上最多15度目の優勝を目指す王者レアル・マドリード(スペイン)と1-1で引き分けた。Rマドリードはブラジル代表FWビニシウス(22)が先制点を挙げたが、ホームで逃げ切れなかった。第2戦は17日にマンチェスターで行われる。

デブルイネのうなるようなシュートがゴール左に突き刺さった。後半22分。1点を追うマンチェスターCは中央でボールをつなぎ、最後はギュンドアンのパスを受けたデブルイネがゴール正面、ペナルティーアークの外から右足を振り抜いた。浮き上がるような強烈な低弾道シュートがネットを揺らした。

デブルイネにとって相手GKクルトワは“かつての恋敵”。数年前、当時交際していたカロリーンさんと浮気をされ、以来、代表チームで会っても口をきかなくなった。そんなクルトワから1点を奪う「気持ちの入った」ゴールだった。

マンCはその後、GKエデルソンがベンゼマやチュアメニらのシュートをことごとくセーブ。1-1のままで試合は終了した。プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたデブルイネはこれでCL通算14得点。うち11点は決勝トーナメントでのもので、この日も大舞台での勝負強さを発揮した。同僚ロドリはデブルイネについて「ケビンは僕らにとって本当に重要な選手だ。相手がボールをキープし、僕らは苦しい戦いをしていたが、ケビンがゴールを決めたことで自信が生まれた」とたたえた。

昨季も準決勝でRマドリードと対戦。第2戦の後半45分から立て続けに2点を奪われて延長戦に持ち込まれ、2戦合計5-6で敗れた。グアルディオラ監督もそのことは頭にあり「昨年のリベンジのつもりで試合に臨んだら大失敗するだろう」と選手たちに普段通りのプレーを求めた。それは普段のサッカーをすれば勝てるという自信の裏返しでもある。前回大会と違い、第2戦をホームで戦えるのも大きい。指揮官は「マンチェスターでの第2戦は、我々のファンの前で決勝戦のような試合になるだろう」と意気込んだ。

◆前回大会準決勝VTR マンチェスターで行われた第1戦ではデブルイネの1ゴール1アシストなどで、マンCが4-3で先勝した。マドリードでの第2戦もマフレズのゴールでマンCが先制。2戦合計5-3とリードした。だがRマドリードは後半45分、同ロスタイム1分とロドリゴが奇跡の2発をマークして延長戦に突入。延長前半5分にベンゼマがPKを決めて2戦合計6-5で決勝進出を果たした。