エースの座は俺がつかむ。W杯北中米大会への壮行試合となったアイスランド戦で、FW小川航基(28=NECナイメヘン)が、得意のヘッドで日本を勝利に導いた。スコアレスドロー寸前の後半42分、DF菅原の右クロスを頭で流し込んで決勝点。巧みにマークを外して相手DFの前に入って貴重な一発をを仕留め、MUFG国立を歓喜の渦に巻き込んだ。代表通算15試合11得点の決定力を武器に、世界の祭典に乗り込む。
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ゴールが欲しい場面で、小川が期待に応えた。0-0で引き分けも見えてきた終盤、屈強なDFと競り合いながら低重心ヘッドを流し込んだ。「クロスでマークを外して(点を)取るっていうのが、現代のサッカーではすごく大事。僕は(クロスの)ボールを触る回数や、クロスから仕留める回数は誰よりも多いし、そこが一番の強み」。得意の形での決勝弾に胸を張った。
偶然ではない、必然の得点だった。クロスの直前、DF菅原は左足で蹴る体勢をキャンセルし、右足に持ち直した。その動きを見逃さずに反応し、最高のポジションを取ったことが勝負を分けた。「常にゴール前で動き直す、一番危険な位置にポジションを取ることをやっているからこそ生まれたゴール」。点取り屋としての本能と、積み上げてきた努力がかみ合っての代表通算15試合での11点目にうなずいた。
2週間後に迫った6月14日(日本時間15日)のオランダ戦には、DFファンダイクら高くて強い守備陣と対峙(たいじ)することになるが、この男は既に攻略をイメージ済みだ。「高さでの勝負では難しいと思うけど、相手より1歩早くということを意識する。ポジション取りは相手というより、自分自身との戦い」と、瞬間的な動きでネットを揺らすことを想定している。
今週半ばには、金髪から黒に近い落ち着いた色へとヘアチェンジ。W杯前に目立たない色にするのは異例だが、それもプレーで全員の目を引き付ける自信があるからこそ。「絶対に点を取らなきゃいけない試合は絶対にある。その中で僕という存在は、チームにとって大事だと思っている」。W杯本番でもゴールという結果で世界を驚かせ、一気に主役に躍り出る。【永田淳】


