FIFAワールドカップ(W杯)史上最速の1試合でサブリ・ラムシ監督(54)を電撃解任したチュニジアのサッカー連盟が、日本と北中米大会1次リーグ第2戦(20日=日本時間21日)で対戦する代表の新監督に、前サウジアラビア代表でフランス出身のエルベ・ルナール氏(57)を招くことが16日、決まった。同国メディアや仏レキップ紙によると、連盟のナスリ会長が契約合意を明らかにした。現在はフリーで、後任候補に急浮上。既に決戦の地メキシコ・モンテレイに向かっているとの情報も出ていたが、この日に到着し、夜の練習から合流するという。
W杯期間中の監督交代は極めて珍しいが、過去にも前例は存在する。最も有名なのが2018年ロシア大会のスペイン。フレン・ロペテギ監督が大会後にレアル・マドリードの指揮官に就任することを同国連盟に知らせていなかった問題が、開幕直前に発覚。チームへの悪影響を懸念して初戦の2日前に解任され、後任には当時の強化責任者(スポーツディレクター)だったフェルナンド・イエロ氏が就任した。優勝候補の一角だった同国だが、ベスト16敗退に終わった。
大会中の解任は1998年フランス大会が顕著。同大会では韓国、サウジアラビア、チュニジアの3チームがグループリーグ途中で監督交代に踏み切る異例の事態が起こった。韓国は第2戦でオランダに0-5で敗れた後に車範根(チャ・ブンクン)監督を解任。残る1試合は金平錫(キム・ピョンソク)コーチが指揮を執った。サウジアラビアは2戦目終了後にブラジル出身のカルロス・アルベルトパレイラ監督を解任し、チュニジアも不振を理由にポーランド出身のアンリ・カスペルチャク監督を大会中に更迭。しかし、同大会では3カ国共にグループリーグ敗退に終わっている。


