チュニジア(FIFAランキング45位)の「白シャツの魔術師」も、日本(同18位)には歯が立たなかった。ラムシ前監督の「解任ブースト」も発動せず、開始4分で失点するなど4失点。2試合で計9失点と、さすがに短期間では立て直せなかったエルベ・ルナール新監督(57)は白旗宣言だった。

完敗を振り返り「こんばんは。今夜は思っていたようなパフォーマンスができなかった。もっといいパフォーマンスができることを願っていたが、残念ながら非情に重い結果になった。そのまま2チームの差を示している。日本、おめでとうございます」と森保ジャパンをたたえた。

前回22年カタール大会はサウジアラビアを率い、初戦のハーフタイムに「言葉の魔術」で立て直した。後に優勝するFWメッシのアルゼンチンに2-1の逆転勝ち。大番狂わせを起こしただけに、この日も0-2のロッカールームで策を施したはずだが、敵わなかった形だ。試合後、ロッカールームで何を語ったのか問われると、懸命に切り替えた。

「たとえ3試合で終わったとしても、最終戦が残っている。我々はW杯に来ている。国を代表しているのだ。オランダ戦は2敗をした後で難しいが、しっかり勝たないといけない」

そう語ったが、既に1次リーグ敗退は確定。出場した7大会は全て決勝トーナメントに届いておらず、無念の継続となり、歴史は塗り替えられなかった。

「チュニジアが決勝トーナメントに進出する話を今はできない。私たちとしてはプライドを見せたい。見せなくてはいけない。DFのトランジション(攻守の切り替え)と組織力が足りなかった。前半の最初の20分間は良かった。チャンス与えなかったし、アグレッシブだったけれど、足りないところが大きかった」

スタジアムとサポーターについて「この国がどういう国か知っている。よそ者を歓迎してくれる。最新の競技場、そして多くの観衆を集めてくれた。青が多かったのではないかと思っている。日本サポーターが多かった。ただ、この競技場は素晴らしかった。我々は素晴らしい環境に備えるべきだった」

最後に、続投も含めた今後や去就に向けては、こう答えた。

「この2試合のために、W杯のために私は雇われたんだ。今、その先のこと、将来のことを話すべきではない。第3戦に集中するだけなんだ、とにかく。2試合に敗北した後で大変になる。オランダが相手なので…しっかりやらないといけない。ここはW杯だから」

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