【ヒューストン(米国)30日(日本時間7月1日)=飯岡大暉】FIFAワールドカップ2026(W杯)北中米大会の戦いを終えた日本代表が、1-2で敗れたブラジル戦から一夜明け、取材に応じた。後半終了間際の失点に絡んだMF田中碧(27=リーズ)が、思いを明かした。
ブラジル戦は後半33分から途中出場。後半アディショナルタイム5分に、一度はボールを奪ったものの、パスが短くなって相手に奪い返され、FWマルチネリ(アーセナル)に決勝点を奪われた。試合後はピッチに倒れ込み、涙を流していた。
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-夜明けての思いは
「悔しいし、申し訳ないなというのはずっとある。昨日だろうが、今日だろうが、これから先ずっと変わらないだろうなと思う。シンプルに自分の力が、まだまだ足りなかったというだけ。もっとやらなくちゃいけない、シンプルに力が足りないんだなと感じた」
-ブラジルと良い試合をして、後半の展開の中で、どのようなことを考えてピッチに立ったのか
「押し込まれていたので、守備からと考えていた。その中でカウンターで刺せればと思っていたが、なかなかチャンスがなかった。後半はゼロで進められなかったのは自分の責任。全部自分で受け止めているし、受け入れていますし。まだまだ自分の力が足りなかったというだけ」
-失点のシーンはどのようなことを考えていたか
「いや、僕は1回もまだ映像を見ていないので。1回ぐらい(見た)か。ちゃんと見ていないので。自分がどうすれば良かったとか詳細には言えないが、もちろんクリアすれば良かったなとは思う。誰のせいでもなく自分の責任ではあるので。サッカーである以上、自分で取り返さなきゃいけないと思う」
-あの場面はそんなに背負う必要はないのでは。自分で奪ったボールで、あの時間帯でパスをつなぐ選択は悪くなかったのでは
「いや、まあ、勝ちたかったので。あそこでクリアして、あの瞬間は負けなかったことはできたかもしれないけど。別にあれでつないでカウンターをしたかったわけでもないんですけど。あの時間帯に失点したのが、すごく責任を感じた部分があったので。今も感じますけど、それが一番大きいかなと思う。プレー選択どうこうというより、あの時間でゴールにつながってしまったというのが。サッカーは結果論なので。シンプルにゴールを決められたので、すごく責任は感じた」
-試合後は周りの選手から励まされている様子も見えた。どのような声を掛けられたのか
「みんな、色んな声をかけてくれましたけど。そんなに頭に入ってきていなかった部分もある。でも改めて結果が全てだなと正直、特にW杯では思う。良い意味でも悪い意味でも、あれが(結果に)つながったのが結論だと思うので。だからこそ自分は、自分のせいじゃないと言ってもらえてうれしいわけでもないし。自分がまだ足りなかっただけなので。だからこそ、すごく自分に腹が立つし、責任を感じたというだけ」
-これまでのW杯でも、同じように涙を流してはい上がった選手がいる。今はつらい状況だと思うが、4年後に挽回(ばんかい)するなどの思いはあるか
「今は全然、4年後ああだこうだと言う気持ちじゃない。でも、W杯で感じた悔しさは、W杯でしか晴らせないですし。W杯は特別な舞台だなと思う。そこでまたプレーできるように、4年後を目指すってわけではなくて、毎日毎日、そこで本当に優勝できるようなチームの中の1人としてのプレーヤーとしての実力をつけられるかどうかだと思うので。まずはそこに全力で向き合いたいなと。W杯どうこうというより、本当に世界のトップオブトップと肩を並べられるような選手に、それに値するプレーヤーになれるように成長したいと思う」
-チュニジア戦、スウェーデン戦のパフォーマンスは本当に素晴らしかった。4年間の成長はどう感じているか
「前回より手応えもあった。親善試合じゃなくて、こういう舞台で何ができるかというのは、少しは成長しているなと実感できた。けど、やっぱりまだまだだなと思うし、本当に結果が全てなので。自分たちだけじゃなくて、応援してくれる人が、もっと上に行けると期待していたと思うので、それに応えられなかったのが、自分のプレーどうこうよりは全てかなと思う。まだまだだなと思う」
-W杯を通して、世界との差はどのような感覚で捉えているか
「本気で優勝するチームに値するプレーヤーじゃなかっただけなので、自分が。いろいろな国の選手を見ても、一回り、二回り違うなと思うし。もちろん、日本人には日本人の良さがあって、他のチームと比べても全く違うチームだと思うが、改めて個人としての能力はもっともっと上げていかないといけない。この4年間、全力で毎日このことばかりを考えて歩んできたつもりですけど、やっぱりまだ足りなかった。もっと歩むスピードを上げないといけないと思う」
-前回はW杯は怪物が集まる大会と言っていた。4年たって、怪物たちに自分が近づけた感覚はあるか
「少しは感じることはできたけど、本当にまだまだ力が足りないというか、それをW杯の全試合で示さなきゃいけないと思う。まだまだ上には上がいるし、世界の壁はやっぱり高いと思うので。でも、このチームが歩んできたものは別に間違っているとは思わない。結果は出なかったけど、W杯期間中は、第1戦から昨日の試合もそうだが、たくさんのサポーターの方がスタジアムに足を運んで応援してくれていた。テレビ越しでも、たくさんの人が力を僕たちにくれた。そういうものが次につながると思う。いろいろな人に悔しい思いをさせてしまった。でも、応援が本当に力になったので、そこは心の底から感謝したいなと思う」
-映像をちゃんと見返すタイミングが来るとすれば、それはどんなタイミングか
「うーん…いや、もう見返さないと思う」


