MF田中碧(27=リーズ)は後半33分から出場したが、終了間際の失点に絡み、ピッチで大粒の涙を流した。日本は先制しながらも後半2失点し、逆転負け。田中のショックは大きく、試合後に取材対応できなかった。
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田中は幼い頃から1対1に強い執着があった。
川崎フロンターレの下部組織時代に指導した大場健史さん(58=現山梨学院高校サッカー部監督)は、世界で通用するために、泥臭い1対1の練習を多く取り入れていた。「アオはすごいですよ。相手に潜り込んでボールを奪い。ちょっとファウル気味だけど、闘争心はちょっと抜けていた。だから試合中もどんどんボールにいけ、と。前でも後ろでも、そこは彼に要求しました」。現在のカバー範囲の広さにつながっているのは間違いない。
1学年上にいた幼なじみのMF三笘薫(29=ブライトン)とはよく練習後にも1対1の居残りトレーニングをやっていたという。負けても何度でも挑んでいた。大場さんは「泣きながらやりますからね」と懐かしむ。
とにかく向上心があった。「早くグラウンドにきて、小学生のスクールとかをやっている横でコーンを立ててドリブル練習したりしていました」。身体能力が突出しているわけではない。それでも世界最高峰のリーグ、イングランドプレミアリーグでプレーするまでに成長した裏には、人一倍負けず嫌いな性格があった。【佐藤成】


