日本選手団に激震が走った。日本陸連は17日、開催中の世界陸上(米オレゴン州ユージン)に派遣している男子マラソン代表の鈴木健吾(富士通)と、女子マラソン代表の一山麻緒(資生堂)が、新型コロナウイルスに感染したことを発表。2人はマラソンを欠場することになった。

昨年12月に結婚した2人は、今年3月の東京マラソンで夫婦合計タイムの4時間27分05秒がギネス記録に認定されるなど“史上最速”の夫婦としても注目を集めていた。日本時間17日午後10時15分号砲の男子マラソン、同18日午後10時15分スタートの女子マラソンでは、ともに入賞以上の成績が期待されていた。

日本選手団の鎌田浩史ドクターによると、鈴木は発熱、一山はノドの痛みの症状を訴えているという。

日本選手団からは鈴木、一山に加えて、強化委員長の山崎一彦監督、長距離・マラソンの高岡寿成シニアディレクター(カネボウ)、女子マラソンの永山忠幸コーチ(資生堂)、男子マラソンの福嶋正コーチ(富士通)、役員1人(名前非公表)の感染が判明した。

日本選手団の集団感染の可能性について、鎌田ドクターは「はっきりと分かっていないが(感染源の)出どころがいくつかに分かれている。別々のところからと理解している」と調査中とした。

日本選手団は新型コロナワクチンを2回以上、接種済み。出発時に千葉・成田空港で抗原検査(定性)を受けて陰性を確認した上で出国している。出発時点から、防止対策の強化としてN95マスクの着用なども実施している。

マラソンは男子が星岳(コニカミノルタ)、西山雄介(トヨタ自動車)、女子は新谷仁美(積水化学)、松田瑞生(ダイハツ)と2人ずつ出場することになった。

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