世界6位の錦織圭(26=日清食品)がマスターズ初優勝を逃した。今季5度目の対戦となる世界王者で同1位のジョコビッチ(セルビア)に3-6、5-7のストレートで敗れた。しかし、左脇腹痛を抱えながら今季2度目のマスターズ大会準優勝。6日開幕のリオデジャネイロ五輪で96年ぶりのメダル獲得に弾みをつけた。

 錦織は70%近い高率で第1サーブを入れ、主導権を奪おうとした。しかし、世界王者に上回られた。第1セット、ジョコビッチに驚異の84%、全体でも76%も第1サーブを入れられ、攻撃を封じられた。「この何日か見ていた彼より格段に強かった」。

 5月の同じマスターズ大会、イタリア国際準決勝は、最終セットまで追い詰めた。錦織は「もう少し。勝ちが見えている」と打倒王者に手応えをつかんでいた。しかし、この日は「まだまだ遠く感じる」とトーンダウン。自分のプレーが悪くなくとも、王者に強さを見せつけられた。

 それでも、左脇腹痛を抱えた中でのマスターズ準優勝。当初は出場さえ危ぶまれたことを考えれば、上出来の1週間だった。すでに拠点とするフロリダに戻り、次戦のリオ五輪に備えている。「また、いい1週間にしたい」。この借りは五輪で返す。